ウェブディレクターの"あっち"と"こっち"の話

ウェブディレクターの"あっち"と"こっち"の話

受託側のウェブ制作会社、発注側のクライアントと、両側の会社をウェブディレクターとして業務したからこそ見えて話したくなる、あちら側の話と、こちら側の話をお届け。

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できるクライアントのウェブ担当者


クオリティーが低いサイトになるのは、制作会社だけが全て悪いわけでもなく。こういった事が起こる時は、大概、クライアント側も悪いことがいっぱい。

その中でも特に"あるある"と言える事例は「駄目だし」で。
例えば、制作会社から上がってくる修正案のデザインで「クオリティー」が悪かった時。もちろんクライアントからの指示内容の理解不足という制作会社側の原因もあると思いますが、中にはクライアント側の担当者(これを読んでいる『あなた』)の「駄目出し」の内容にも原因があります。

制作会社側からすると、クライアントからお金をもらっている以上、担当者からの指示は絶対です。そういうこともあり、その絶対な指示である「駄目出し」が曖昧だったり、外れていたりすると、上がってくるデザインは・・・もちろん大外れになるのはあたりまえ。

とはいっても、クライアント側からの担当者からすると「指示内容を、汲み取ってくれよ。」と言いたくなることも分かります(実は、私もそう思うことは多々あります)。でも、制作会社のWebディレクターも人間です。つまり、意味不明なところから理解するにもやはり限界はあります(制作会社時代、担当者の意味不明な駄目出しは、よく「宇宙語」と言ってましたwww)。

ちなみに、制作会社で仕事をしていた時代、クライアントからの「駄目出し」で一番困ったことは、「何かなぁ~。」でした。
この言葉を使う担当者は、大概は「駄目出し」の内容に中身がありませんでした(宇宙語です^^;)。「何かなぁ~。」から具体的な要求を引き出すのに、苦労した経験がほんと懐かしいです(汗)。

・・・と言いながら、今の会社でも「何かなぁ」で、駄目出しをする担当者は結構多く、ちなみに恥ずかしながら私もついつい使っちゃうことがあります(ごめんなさい&反省)。

そういうことで、タイトルにも書きましたように、「駄目だし」上手は、できるウェブ担当者の条件です。しかも嫌味ではない。嫌味じゃない「駄目だし」も、結構ポイントですね。


では、上手い「駄目だし」の仕方は何?については、別のブログで書いていきたいと思います。
多くのブログの中から、本ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。
どの経済ニュースやビジネス雑誌でも「グローバル化」の話題が尽きないのですが、そんな私の会社も「グローバル化」というのを戦略に立てて突き進んでいます。

そういったことで、今年こそは・・・。今年こそは・・・と思いながら、結局、いろいろと言い訳を作って先延ばしにしていた「英会話」を、2014年3月から本気になって始める。


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学習方法はですが「skype英会話」で、「DMM英会話(http://eikaiwa.dmm.com/)」の会員になって、毎日2コマ(1コマ25分)の計約1時間ほどの授業を受けています。

skype英会話の画面

なぜ、「skype英会話」かと言いますと・・・「英会話」を始めようとして学習先を探していた当初は「通学」でと考えていました(実際に幾つかの教室にも見学に行きました)。
ただ、授業のレベルが想像していたものより結構高かったのと、もちろんレベルが低い私でも受け入れてくれるコース(1年間通学コース)はあったのですが、コースが終了しても「自己紹介レベル」のちょっとした会話力しかつかないみたいだったので、それで約60万円~80万円の授業料が掛かるのは、お財布的に負担があるなと思い断念しました。

もうちょっと手軽なところから始めたいというのが希望だったので、手軽に始められるで話題の「skype英会話」ってどうなんだろうと思い、いくつかの会社のホームページを見たのですが、確かに値段は1回100円程度なので安いです。ただ、口コミなど体験者のホームページをチェックしていると、「安かろう悪かろう」のもあるみたいで、そんなこんなで悩んだ末に「DMM英会話(http://eikaiwa.dmm.com/)」を選びました。

選んだ理由ですが、結構単純で「DMM」が大手だからです。
DMMは「エロ」で名が通っているとことがありますが(私もその印象が高かったです)、実は、この会社は「エロ」以外のサービスもしっかりとしていて、あまり自分が分からない会社のサービスを使うより、知っている会社のを使った方が安心かなと、そんな感じの軽い動機です。
仮に、駄目だったら解約すればいいだけなので(通学だと返金はされても少なくなって、財布のダメージも大きいですが。skype英会話だと月謝制なので、次の月に解約すればお財布のダメージにはならないので)。

受けてみた感想はですが・・・。
「講師」の質は高いです。さすがインターネットサービスの大手だけあって、しっかりとしています(今回の英会話のサービスを利用してから、DMMの会社の見え方が変わりました)。

ただ、やっぱり不便なところもあって、結構最初は苦労したのですが3か月経って、授業を有意義にするためには「コツ」は少し掴めてきました。それはと言うと・・・次の回で書いていこうかなと思います。

えーと、気になる「skype英会話」を受けて3か月経った英語のスキルですが。
人並みの授業の進行ができるようになってきましたよ(最初の1ヶ月は、英語能力が低いことからコミュニケーションが断裂しまくっていたので、授業が崩壊していました)。ちょっとした笑いも、最近は出てきましたよ。



多くのブログの中から、本ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。
Flashは駄目とか。レスポンシブルが良いとか。これからはHTML5とか。
あちら側の事業側にやってきて、いろんな制作会社のWebディレクターの提案から、Webサイト制作に関する理論や流行を聞いています。しかし、これが結構パターン化していて。毎回、同じ内容の話になると「分かってるわいっ!」と思わず言いたくなる時もあります。

もちろん、制作会社で働くWebディレクターの事情も分かっていて。こちら側の制作会社で働いていたころであれば、私も同じことを言っていたと思います。多分、絶対に。はい。
だって、Webサイト制作に関する「理論や流行」は制作会社の飯の種になるので。それと、自身の「理論や流行」を取り込んで制作されたサイトはWebディレクターにとっては業績の評価にもなるから。

でも、あちら側のクライアントにやってきて、いろんなお客さまのことを直接に見ていて明らかに分かったことがあります。
知りたい、読みたいのがきちんとあれば、作り方の技術や理論なんてお客さまにとって全然関係がないことなんです。
つまり、あちら側のクライアントの担当者は、Web制作会社のディレクターが持っている理論や流行などの「うんちく」なんて全然必要ありません。

必要なのは、お客さまが満足する「売れる」提案なんです。

Webサイトでの施策が盛り上がり、会社のイメージが向上して製品やサービスの売り上げが向上するるのであれば、技術や理論は「何だって良い」ということです。それが使い古された理論や技術であっても良いのです。デザインやプログラムも「結果が伴うのであれば」何だって良いのです。

もう一度、言います。

Webディレクターのあなたの前にいるクライアントの担当者が求めているのは、お客さまが満足する「売れる」提案なんです。
あなたのWebサイト構築の理論や技術論などの「うんちく」なんかは参考程度(勉強程度)でしか受け取っていなくて、間違っても求めてはいません。


今回は、最近のWebディレクターさんからの提案を聞いていて、理論や技術など「策士策に溺れる」的な提案が多いことに、ちょっとWebディレクターの行く末を案じたので、こういったブログを書きました。


多くのブログの中から、本ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。
前回(コンペの裏側からお届け(1) - どんな制作会社がコンペで競合になっているの?)に引き続き、今回も「コンペ」のことについてお話をします。

今回は「プレゼンテーションで、これをやっちゃうとクライアントの印象が悪くなる」ことを、5つのポイントでまとめてみました。

制作会社のWebディレクターの方も、この5つのポイントを読んでみると、過去のプレゼンテーションで出来ていなかったと思い当たる節があるのではないでしょうか!?

ちなみに、クライアント側にやって来てこれまで聞いてきた提案で、この5つのポイントが出来ていないプレゼンテーションに遭遇することが何度もありましたよ。その制作会社は、残念ながら印象は悪くなってました。


●ポイント1:「RFP(提案依頼書)」にきちんと応えていること。

「RFP(提案依頼書)」に記載されていることは、クライアント側では切実に解決したいと願っている「課題」です。
つまり、提案依頼で「課題」として伝えている以上、クライアント側では真っ先に「解決」したいことで、その解決策を示していない提案書は、いくら提案の内容が素晴らしく充実していても「課題解決」になっていない理由で却下されます。

あと、RFPをあえて外した独自性の高さを売りにした提案もよくあるのですが、もちろんクライアント側も独自性の高い提案は欲しいところです。ただ、コンペを主宰する側として、そういった提案は「提示した課題をクリアー」してからの「プラスα」のことです。


●ポイント2:「実現」できる提案になっていること。

クライアント側にやってきて、これまでいろんなコンペを聞いてきた中で、アイデアが面白く、結果も出そうな提案はいくつもありました。

ただ、「アイデアの実現」で評価した場合、社内インフラ環境や体制、予算・・・などなど、条件で折り合いが付かずに「不採用」になった残念な提案も沢山ありました。

たとえ、素敵な提案であったとしても、その提案内容の「実現」ができなければ、その案はクライアント側にとっては残念ですが無用です。
クライアント側の「実現力」もきちんと計りながら「実現ができる」提案書を作成することは大切です。

そのためにも、クライアントへの質問はしっかりと行って、クライアント側の状況を把握しておくことは勝つための提案をするために大切な行いです。


●ポイント3:プレゼンテーションの時間は「極力短く」すること。

コンペともなると多い時で1日5社ほどの提案を聞くことがあります(5社になると、ほぼ1日中です)。
もちろん1社1社の提案は集中して聞いていますが、ただ何時間も聞いていると集中力はやはり低下していきます。
実のところ時間が長いプレゼンテーションは、後の方の説明は結構印象も記憶も薄いです(早く終わらないかと、ちょっとイライラしている人も結構いたりします)。

クライアントにやってきて、これまでのコンペを聞いた経験上にですが、コンペで聞く側の集中力が保てるのは「40分」くらいでしょうか。


●ポイント4:提案内容に「一貫性」をもたせること。

制作会社からの提案を聞いていて良くあることは、提案内容に「一貫性」が伴っていない残念な提案もよくあります。

例えば、これまでに実際にあった提案では・・・。
・戦略の考え方は良いが、その考えがデザインに落とし込まれていなかった。
・サイト設計の考え方とアウトプットするデザインに食い違いが起こっていた。
・酷い時は、起承転結がバラバラな「ロジックが破たん」した提案があった(←これは聞いている方も苦痛でした ^^;)。

コンペの提案書を作る際は、戦略策定、サイト設計、システム、デザインと、それぞれのパートを手分けをして作成に取り組むことが多いと思いますが、やはり他人同士でことを進めれば考えに相違は出てくるものです。

この提案は「一貫性」が持たれているか?は、プレゼンのギリギリまでメンバー間できちんと確認し合っておくことは大事です。


●ポイント5:「声が大きく」「歯切れよく」話すこと。

「声が大きく」「歯切れの良い」プレゼンテーションは、提案内容に対しての「自信・信頼性」を与えることに有効に働きます。
実際に、「声が大きく」「歯切れの良い」プレゼンテーションは裏側の選定の場でも「好印象」の意見が多く。逆に「声が小さく」、「歯切れが悪い」プレゼンテーションは「あの提案は失敗しそう」など「マイナス」の意見が多いです。
つまり、「声の大きさ」や「歯切れの良さ」ひとつで選定の合否が左右されていることもあります。



今回のブログで上げたポイント以外にも、コンペの選定において様々な評価ポイントがあるのですが、こちらは今後のどこかの回で説明をしていきたいと思います。

多くのブログの中から、本ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。
あちら側(クライアントつまり発注側)にやってきて大きく変わったことの1つといえば「プレゼンテーション」を聞くこと。つまり、「コンペ」を主宰する側になったことです。

前職は制作会社でプレゼンテーションを行う側だったので、コンペを主宰してプレゼンテーションを聞くことは初めての経験です。制作会社で提案をしていた私が、今や提案を受ける立場になれるなんて、ほんと人生って何が起こるかわかりませんね。

さて、クライアント側にやってきて提案を受ける立場になってみると、制作会社で提案していた時代では見られなかったこと。そう、このブログを読んでいる制作会社の人たちがとっても気になっている(知りたいと思っている)、コンペを主宰する側の「裏側」があたりまえですが見ることができます。

ということで、今回の投稿はこちら側(制作会社側)の人たちがとっても気になっている、コンペを主宰するあちら側(クライアント側)の「裏側」についてお話をしようと思います。

・・・といっても“ズバリ”なことですが、いろんなコンペを主宰してプレゼンテーションを受けて思ったことは、「各社さんから提案される内容は結構、似たり寄ったりな内容だなぁ」ということです。
まぁ、同じ「課題:RFP(提案依頼書)」をもとに作成されているので、提案内容が似てくるのは当たり前といえばそうなのですが。それと、提案を依頼したい制作会社の候補を決めるにあたって、求めるスキルや提供できる価格帯などの関係上、コンペの参加依頼をする制作会社のスペックはどうしても横並びになってくることも要因としてあるなぁと思っています。

そこで競合のことが気になっているディレクターのみなさんにお伝えすることは、あなたの制作会社が参加しようとするそのコンペの競合相手のレベルは「同じレベル&近いレベル」だということを意識して提案書の作成に取り組んだ方がよいということです。コンペに参加する制作会社の数はあまり気にしなくてもいいですよ。



多くのブログの中から、本ブログを最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、コンペの話は、何回かに渡ってお届けしていこうとも思っています。