手品 | ねこかぶりパーカー

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■ コント: 手品 


■ BitingRABBITs [ ポビにょん & すいつ夫 ]



ポビにょん: 最近、空前の手品ブームですよね。
すいつ夫 : そうですか?
ポビにょん: もう、近頃なんてテレビを見るといろんなチャンネルで手品が
       放送されてて。
すいつ夫 : あまり、見ないような気がしますけどね。
ポビにょん: ドラマなんか見てると、突然こう、シリアスに、
       「愛してるのは私だけって言ってたじゃない」
       みたいなシーンだったのが、「これ一本で嫌な臭いをサッ
       とひとふき」なんて変わっちゃうわけですよ。ほんと一瞬で。。
すいつ夫 : それは、CMをまたいだだけだろ。
       まあ、たしかにどこからCMか分からない時ってありますけどね。
ポビにょん: あとね、ぼくのおこづかいね。。
       もう、すぐにね、パッと消えてっちゃう。
       たった一晩でね。もう、起きてみたら何もないみたいなね。
すいつ夫 : それは酔っぱらって大盤振る舞いしちゃったからでしょ。
       っていうかあなたそんな酔っぱらうほどお酒飲めないじゃない。
ポビにょん: テヘペロシ。
すいつ夫 : テヘペロと猫ちゃんを足したような造語で
       かわいこぶられても・・・、こちらはどうしたらいい?
ポビにょん: やはりもっとも有名な手品と言えば、これですよ。
       「あれ、美樹ちゃん、長い間会わなかったうちに、
        こんなに大きくなっちゃった~。おじさん、びっくりしたよー」
すいつ夫 : それは、知り合いのこどもがいつの間にか大きくなってて
       驚いてる姿だろ。大きくなるのは耳だろ。
ポビにょん: いえ・・美樹ちゃんは大盤振る舞いした店の・・
すいつ夫 : おい・・下ネタかよ。。
ポビにょん: 「お客さん、ご会計は3万円になります。」
       「えっ?30分しかいないのに?」
       「本日は指名料が掛かっておりますので・・」
       「えっ、指名料? えっ?えっ?」
       「ですので・・」
       「ちょっと待って、よく聞こえないので、今・・こうして、
       『えいっ、あ、こんなに大きくなっちゃった・・
        これでよく聞こえるようになりましたから、どうぞ』」
すいつ夫 : そう繋がっていくのか。
ポビにょん: 何が?
すいつ夫 : 何がじゃないでしょ?ようやくあなたがやってきたフリが
       繋がったねといっただけです。
ポビにょん: 僕たちの気持ちも繋がったね。
すいつ夫 : 「ねっ」って気持ち悪いわ。
       まあ、しかし、最近、手品が流行っているかどうかは
       別としても、やっぱりすごいですよね、近頃の手品は。
       もう全くタネが想像できない。
ポビにょん: そう。もうね、こう、袋をパッと開けて。
       ずっと食べてるんだけどね、辛いなぁ、
       でも美味いなあ、なんて思いながらね。
       でも、最後までわからなくて、
       『あれ、いったい、どこに種入ってるんだ』って、
       空になった袋をひっくり返して見てしまうというね。
すいつ夫 : それさ、柿の種の話してるでしょ。
ポビにょん: そそ。もうね、今回の袋は、開けたら全部ピーナツだったよ。
       わはは。みたいなね。
すいつ夫 : それは、ただ柿の種と間違えてピーナツの袋開けただけだろ! 
       そうじゃなくって、僕が言いたいのはね、
       たとえば、ハンバーガーショップのメニューの絵の上に
       ハンカチ置いて手で覆っていると本物のハンバーガーが出てきて、
       しかも置いてあるハンカチを取り除くとメニューから
       ハンバーガーの絵が消えているみたいなね。
       すごくないですか、ああいうの?
ポビにょん: すごい。。それでは、次は、プリングルスの話をしましょうか?
       え、やっぱり、ビスコの話がいい?
すいつ夫 : おい! すごい、と一言感想述べただけで、お菓子の話に戻すな。
       せっかく手品の話にのっかってやってるのに!
ポビにょん: (手品師のように軽く指先で袖を捲って)
       タネも仕掛けもほとんどありませんよ。。
すいつ夫 : タネも仕掛けもありませんでいいだろ、手品なんだから。
ポビにょん: 誇大表現となってしまわないでしょうか?
すいつ夫 : 手品だから、たぶん許される表現だろ。
ポビにょん: えー、それでは。手品ということで許されると思いますので
       言いきりますが、タネも仕掛けもございません。
       しかし、もし視聴者のみなさんが不愉快に感じることが
       ございましたら、この右の者「すいつ夫」という名前
       を出していただくよう。。
すいつ夫 : おい。
ポビにょん: それでは、今ここにありますハンバーガーショップのメニュー。
       手書きでオサレなタッチでハンバーガーが描かれております。
       この上に、私のこの魔法のハンケチをかぶせる事、
       おおよそ数秒。チチンプイプイと魔法を唱えると、あら不思議。。
すいつ夫 : なんだか、すごくレトロな感じのする手品師の口上だなぁ。
ポビにょん: ハンカチの薄い生地を通して、すごい勢いでハトが
       卵から孵化して成長していくのを感じ取る事ができています。
すいつ夫 : ハンバーガー出てくるんじゃないの?
       ハトが出てきちゃうの、メニューから?
ポビにょん: あ、おっしゃる通り、今、丁度、ハトを通り越えて
       ハトからハンバーガーに成長していくところのようです。
すいつ夫 : なんだその進化?
ポビにょん: そして、じゃーん。
すいつ夫 : おっ、手品成功か?
ポビにょん: おめでとうございます。
       Sサイズのドリンクチケットが当たりました。
すいつ夫 : なんでくじ引きになってんだよ。
       しかもドリンクSサイズって、参加賞だろ。
ポビにょん: だいたいね。メニューから本物のハンバーガーが
       出てくるわけないでしょ。
すいつ夫 : そりゃそうだけど、それを出すのが手品でしょ。
ポビにょん: この手品は僕には向いてない。
すいつ夫 : じゃあ、どんなのだったらできるの?
ポビにょん: こちらのポッケをたたいてみて? 
       (上着のポケットを指す)
すいつ夫 : ここでいい? 
       (ポビにょんのポケットをたたく)
ポビにょん: ポケットをたたくとビスコが1つ。 (ビスコを取り出して、
       今度は、反対のポケットをたたくように促す)
すいつ夫 : (反対のポケットをたたきながら)
       ビスコ好きだな。。
ポビにょん: もう1つたたくとビスコが増える。 
       (今度は、最初のポケットを指す)
すいつ夫 : (最初のポケットをたたく)
ポビにょん: もう1つたたくとハンバーガーを食べる。 
       (ハンバーガーがポケットから出てきて食べるふりをする。
        そして、反対のポケットを指す)
すいつ夫 : ハンバーガー出せてるじゃん。
       (反対のポケットをたたく)
ポビにょん: もう1つたたくと私は帰る。
       (手を振って舞台の袖にはけていく)
すいつ夫 : おい、帰っちゃうのか! 
       (すこし呆然としてから、自分のポケットをたたいて)
       もう1つたたくと私も帰る。 
       (手を振って舞台の袖にはけていく)