よく、日本人の気質とタイ人の気質(価値観)について比較するときに、日本人は必要以上に周囲に気を遣い歩調を合わせることを美学とするが、タイ人は個人意識が強くまずは自分のサバーイ(快適さ)が優先するというもの。 そんな気質をかいま見たのが今日の新聞記事で掲載されたデモ隊参加者のコメント。

「ここ(占拠中の空港)での生活は良かった。足止めされた外国人も参加すれば、宿泊代と食事代が浮いたのに」、多くの外国人客が足止めされたことを問われ、「私たちが国を変える場面を見ることができて、よかったわね」と話したという。

あきれかえって物が言えない。 別にタイの政治に口を出そうとは思わないのですが(思わなくとも多少は自分の意見もありますが)、それにしてもよくそんな自分勝手な意見を日本の報道陣に対して言えるものだと逆に感心してしまいます。

周囲の(一般)タイ人はそういったデモ隊の行動に対して、同様に渋い顔で「タイ国全体の損失になる」といっていますが、どうやら当事者達にとってはただの勝ち戦。もっと突き詰めれば、お金をもらって、にわかデモ隊として参加した人たちにとっては、「もっと長引いてくれれば働かなくとも、宿泊・食事・冷房つきでお金までもらえたのに・・・」と考えているようです。

これでは、半分の民主主義といわれても仕方ありませんし、周囲の東南アジア諸国に追い抜かれてしまいかねません。 どうも、目に見えない将来に対する危機感が他国の人に比べると少ないのでしょうね。 それも文化の一つで、異なってはいても批判することは難しい。 人の価値観なんて、外部からそう簡単に変えられるものではありませんし、そもそも歴史的な背景もあってそうなっているのでしょうから。