バンコクに来たことのある方はもしかしたら見かけたことがあるかもしれません。 通りを歩く象の姿を。

嘘のような本当の話です。 しかも、何かのイベントのために来ているわけではなく、日常的になんです。 だから、自分もときどき路上の屋台で食事をしていると、後ろを「パオーッ」っと鳴きながら歩く姿を何度も見ています。

ただ、これは野良象ではなく、もとは田舎で農林業に役立っていた象たちが、その仕事がなくなって食べるためにはるばる遠くからバンコクまでやってきているのです。 で、何をしているかというと、象使いらが象のえさを観光客に売って、観光客達が象にえさをあげるという趣向のもの。

原価10Bのえさを20B程度で売って、生活を成り立てているのでしょう。 日中は暑いので、夕刻になるとどこからともなくやってきて、通りを歩く観光客達にアピールをしているのです。 夜の通りは日本ほど明るくはなく、象の肌も夜に紛れてしまうため、多くの象はしっぽに赤く点滅するライトを付けています。

と、先日悲しいニュースが。 田舎から出稼ぎに来ていた象と象使いの少年がトラックにはねられて死亡したとのこと。 なんだか、悲しいですね。 象からしてみれば、田舎でのんびりと暮らしていたのに、食べるのに困り喧噪の都会に出てきたところ、交通事故に遭うとは・・・。 これも、少しずつ様変わりするタイランドの一面なのかもしれません。