スティーヴン・スピルバーグ監督が「ジョーズ」の大ヒット、続いて「未知との遭遇」そして続く期待の作品として世に出したのが第二次世界大戦が始まったアメリカのハリウッドの舞台としたコメディ作品「1941」を久しぶりにソフトを購入して見直しをしました。

実は、ブルーレイには、日本公開バージョンと完全版の2種類が入っていて、以前に完全版を見た時は、少しがっかりしていたので、劇場公開版が入っているという事で今回ソフトを購入しました。

本作品、色々とオマージュがあり、冒頭の「ジョーズ」のパロディだが、泳ぐ女優さんは、「ジョーズ」の時と全く同じ女優さんで、ジョン・ベルーシが、飛行機にガソリンを入れるシーンは、「激突」で撮影されたガソリンスタンドらしい、本作品、スティーヴン・スピルバーグ監督にも色々と有ったみたいで、ジョウ・ウェインやチャールトン・ヘストンなどに、出演依頼をしているが、第二次世界大戦をパロディする事に異論を示され、両俳優から撮影の中止まで求められたらしい、また、三船敏郎に至っては、本作品の前に、「スターウォーズ」のベンの役をオファーされていたんだけど、当時のジョージ・ルーカスが無名だったために断って、その後、「スターウォーズ」などのヒットで、ルーカスやスピルバークを知って「1941」では主演をＯＫしたそうだけど、実際に、潜水艦などには、相当なクレームを出したそうで、また、日本人出演者にも日系3世や4世が混じっていて、その俳優に相当な演技指導を行った事で、本作品、よくある変な日本が描かかれている雰囲気は極力消えている印象がある。

また、ミッキー・ロークのデビュー作であるのだが、今回も、分からず終いで終ったかな・・・

ジョン・ベルーシが、飛行シーンで、空で道に迷っているシーンをみると、当時、新宿ミラノ座の大きなスクリーンでみた印象を思い出すよね。

当時、本作品が公開されたのが3月で、新宿ミラノ座が「1941」で、新宿プラザでは、「地獄の黙示録」が公開されて、実は、当時、両作品を梯子してみたんだけど、どちらも戦争映画であり、「1941」はパロディ、「地獄の黙示録」は正当な作品で有ったのにも関わらず、対照的な2本を一気にみて、「1941」では、戦争はくだらないものと言う表現がされていて、「地獄の黙示録」では、戦争は怖いものだという表現をなされていたのかと当時見た私の感想。

スティーヴン・スピルバーグ監督作品で「1941」はあまりいい評価を聞かないけど、私は本作品に関して、今見てもいいな面白いと思う作品のひとつ。

BR「1941」