低迷続きの内需
新たな収益源に燃料高騰による航空運賃の上昇などで日本人の海外旅行が低迷する一方で、日本を訪れる外国人観光客が急増している。円安・ユーロ高で割安感が出た欧州からの旅行者や、中国、ロシアなど新興国の富裕層の訪日観光が増えているためだ。若者の旅行離れや航空運賃の高止まりに加え、国内景気の減速傾向もあり、内需には期待が持てない中で、観光関連業界や地方の観光地は“外需”取り込みにシフトしている。(橋本亮)日本政府観光局(JNTO)によると、今年上期(1~6月)の訪日外国人数は前年同期比10%増の433万7000人。7月は82万5000人で、同月として過去最高を記録した。半面、出国日本人数は燃料高騰分を航空運賃に上乗せする「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」値上げの影響で海外旅行が減少したことなどが響き、7月は前年同月比4・4%減の135万1000人と、15カ月連続で前年同期を下回った。旅行最大手のJTBは、訪日外国人向け国内旅行商品「サンライズツアー」の7月の取扱額が前年同月比で12%増加。京王プラザホテル(東京都新宿区)も「中国や韓国、台湾などに加え、ユーロ高で割安感が出た欧州や、経済成長が続くロシアからの客が増加した」(営業戦略室)ことで、2007年度の客室数に占める外国人利用の割合が初めて60%を超えた。
[引用元:Yahoo[経済総合(産経新聞)]]
無料オンライン・シュミレーション 液晶テレビ 壁掛け