慢性腎不全は年齢が高くなると発生率は上昇します。

腎疾患と診断される平均年齢は10歳~12歳です。

腎疾患は犬の死因では上位3位以内にあるので、7歳以上の犬には毎年健康検査を実施し、早期発見しましょう。


慢性腎不全の初期では検査で発見することは困難です。

血液検査によって窒素血症が発見された時は、腎機能はかなり低下していますが、外見上の症状は軽く気がつきにくいでしょう。

最後の尿毒症段階にきて徴候が明瞭になります。


このように、慢性腎不全はじょじょに進行し、しばしば、腎不全の進行段階の少なくとも半分の時期までは徴候が無いまま進みます。

ということは、治療をすれば充分延命効果が得られる段階を通りすぎてからでないと臨床徴候が現われないということになります。


ところで、比較的若い段階から栄養の過剰摂取を避けることは全く有害ではありません。

ですから、高齢犬には一刻も早い段階で肝臓をいたわる栄養管理を開始することが重要です。

高橋ナツコ