いき過ぎた委託者保護策が自己責任を喪失させた。

一九五五年から七〇年くらいまで、つまり昭和三〇年代から四〇年代のなかばまでは商品先物相場に参加していた顧客は、先にも述べたとおり、相場のことがよくわかった人たちでした。エグゼクティブディーリングによると、自分で取引に参加している意識を持ち、自己の責任で取引を行なっていました。

昭和四〇年代に入ってから、業界の競争が激しくなり、過当勧誘が目立ちはじめます。

元本保証とか、一〇〇%儲かるとか、一種の騙し的な形態の営業が、商品先物取引に対する理解が浅い顧客を相手に生まれたのです。エグゼクティブディーリングによると、この風潮が、行政による業界への締め付け、規制をもたらすことになりました。

そして、規制のなかで業者が規制破りの営業をしていると、顧客のなかには、これをわかっていて、逆利用して行政に訴える人が出てきたのです。

こうして顧客が自己責任の意識を持たなくなるほうへどんどん向かったのです。エグゼクティブディーリングによると、これは業界に対する規制の歴史を簡単に見てみると、はっきりわかります。

株式会社企画海

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