2005/02/03
ヤフー、「再度使いたい」8割
マイクロソフト、高付加価値の新機能
米国のインターネット検索サービス市場で競争が激化している。一日に好決算を発表したグーグルが首位を走っているが、ここにきてヤフー、マイクロソフトが自社のポータル(玄関)での検索サービスを拡充。消費者を対象にした最新の満足度調査ではグーグルに迫る人気を集めている。
各社の収入源となっているネット検索広告市場は今後も高成長が続く見通しだが、業界内のシェアは大きく変動する可能性もある。
米インターネット調査会社キーノート・システムズが実施した大手検索サイトの利用者満足度調査で米ネット検索最大手グーグルの検索サービスが首位だった。しかし、他社の検索サイトが前回の調査結果より満足度を伸ばしており、グーグルの優位が盤石ではないことを示している。
IBM 中国
同調査は昨年十二月、ネット利用者二〇〇〇人が検索サービス大手五社を使用した結果を分析した。満足度は首位がグーグルで、以下はヤフー、MSN、アスクジーブス、ライコスの順だった。
昨年五月の前回調査から順位に変動はなかったが、機能向上を進めてきたヤフーやMSNに対する利用者の反応は良好だ。
例えば、ヤフーとMSNは「再度利用したい」と答えた利用者を増やしたが、グーグルを「再度利用したい」と回答した人は微減となった。同様に、ヤフーとMSNは「主に使用する検索サイトに指定したい」と回答した支持者を増やしたが、グーグル支持者はわずかに前回を下回った。
マイクロソフトは二月一日から自社開発した技術を使った検索サービスのMSNサイトでの提供を公式に始めた。グーグルやヤフーとは違う検索機能を備え、これを武器にシェア拡大を狙う。
具体的には、新MSNは入力したキーワードに関連するリンクを一覧表示する従来の検索サービスと違い、文章で入力された質問文には答えを提供する。例えば「スウェーデンの首都は?」と入力すれば、「ストックホルム」と答えを表示。また、百科事典の閲覧機能
や楽曲ファイルの検索機能など、付加価値の高い検索機能も備えた。
まず英語など十カ国語に対応し、二十五カ国で提供する。順次、日本語などにも対応する。
ヤフーの技術を利用してきたMSNが独自サービスを開始したことで、今後ますますネット検索サイト三強間でのシェア争いは激しくなりそうだ。新MSNの評価が織り込まれる次回の「利用者満足度調査」は、五月にキーノートから発表される見込みだ。
グーグル、成長減速懸念は払しょく
10―12月、売上高121%増
ヤフー、巻き返しも
米グーグルは一日発表した二〇〇四年十―十二月期決算で、昨秋以来市場が恐れていた成長減速懸念をふっしょくした。
他社サイト向け手数料を差し引いた実質売上高が前年同期比一二一%増の六億五千三百万ドルと、市場予想の五億九千万ドルを大きく上回った。純利益は前年同期の七・五倍に当たる二億四百万ドルに急伸した。ライバルの米ヤフーを成長率で上回り、一般会計基準ベースで売上高がほぼ並んだ。
グーグルの実質売上高の前年同期比成長率は昨年一―三月期が一一三%、四―六月期が九七%、七―九月期が一〇一%。そこから減速が懸念されたが、むしろ成長が加速した。一方、ヤフーの実質売上高の前年同期比成長率はそれぞれ九一%、九〇%、八四%、五四%と徐々に減速している。
グーグルの一般会計基準ベースの十―十二月期売上高は前年同期比一〇一%増の十億三千百万ドルだった。同四半期の米ヤフーの売上高は十億七千七百万ドルで、グーグルが肩を並べつつある。
ただヤフーは検索連動広告に加え、一般的なバナー広告や各種有料サービスも豊富で収入源が多彩なのが強みだ。検索広告市場の立ち上がり期の急成長が減速すると、逆にグーグルに対する相対的な成長力で優位に立つ可能性もある。