2005/02/02, , 日経産業新聞,

 【ニューヨーク=清水石珠実】米ネット検索最大手グーグルは、テレビ番組の内容を検索できる新たなサービスを開始した。高速インターネットの普及でパソコンで映像を見る機会が増えるなか、大手検索サイトのテレビ映像検索市場への参入が相次いでいる。


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 新サービス「グーグル・ビデオ」は、入力したキーワードをもとにテレビ番組を一覧表示する。検索結果から興味のある番組を選択すると、番組内の静止画面約五枚とキーワードを含んだ文字化した音声を閲覧できる。同時に、その番組を放送するチャンネル名や放送日時を表示するため、放送業界は視聴率の増加につながると期待している。


 ただ、テレビの放映素材には著作権の問題などで無料提供するには障害も多い。グーグルは静止画像のみを提供する現行のサービスは著作権を侵害しないと主張するが、テレビ局から要請があればいつでも情報を削除するという。


 昨年十二月から映像検索サービスを提供している米ポータル(玄関)サイト大手のヤフーは、すでにネット上に存在するビデオ映像を検索対象とすることで著作権問題を避ける。現行の「ヤフー・ビデオ」はネット上にあるすべての映像情報を検索結果として表示するが、近くテレビ映像に力を入れた新たなバーションが発表される見込みだ。


 グーグルやヤフーは現時点では映像検索に広告を連動させていない。テレビ検索がビジネスとして成立するのか疑問視する声もあるが、米新興企業ブリンクスのテレビ映像検索は広告との連動に成功している。
 ブリンクスの検索結果から見たい映像を選択すると、映像開始前に十数秒間、宣伝が流れる。同社の創業者のチャンドラティラック氏によると「映像開始から数十秒は無料、その後は有料提供」など、ネットを通して映像を配給するビジネスモデルの導入についても大手テレビ局と話し合いを続けているという。


 グーグル、ヤフー、ブリンクスともに、テレビ映像検索は試験版として提供している段階で、英語のみに対応している。パソコンによるテレビ録画が普及を始めるなど、パソコンでテレビを見る機会が増加傾向にあるなか、どの検索サイトが一番充実した検索結果を提供できるのか注目が集まっている。
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