文書画像ソフト戦略
携帯機器向けなど強化
年10%成長は十分可能
日本経済新聞社などが主催する第八回日経フォーラム「世界経営者会議」に参加した米アドビシステムズのブルース・チゼン最高経営責任者(CEO)に成長戦略を聞いた。
(聞き手は星野友彦)
=関連記事23面に
――CEO就任後五年で売上高が倍増した。
「(電子文書ファイル形式の)PDFを閲覧するソフト『アクロバットリーダー』の無償配布が奏功した。過去二年間で五億本以上を配布し、一般消費者から企業・政府まで広く利用者を獲得した。この広範な利用者に情報提供しようと、企業・政府が有償のPDF作成ソフトを購入してくれる。これが当社の成長を支えてきた」
「昨年末に買収した、米マクロメディアの動画再生ソフト『フラッシュプレーヤー』も同様に無償で配布している。パソコンだけでなく家電や携帯電話など七億台以上の機器に搭載されている」
――マイクロソフトは次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」と業務用ソフトの最新版「オフィス2007」で、画像編集機能やPDF文書の操作機能を強化する。
「マイクロソフトは一九九〇年代からアドビ対抗の製品を何度も投入してきたが、いずれも失敗した。ただマイクロソフトは当社の十倍以上の規模を持つ。何回失敗しても再挑戦するだけの資金力がある」
――文書画像関連ソフトだけでは成長に限界があるのでは。
「どれだけデジタル化が進もうと、文書は情報提供やコミュニケーションの中核であり続ける。ただし、その内容は変化する。画像や音声など、様々な情報を包み込むコンテナのような役割を未来のPDFとフラッシュは果たすだろう」
「今後はアクロバットリーダーとフラッシュプレーヤーの広範な利用者層を生かして、企業向けや携帯機器向けの製品を相次いで投入する」
「当社の収益モデルは若干変更するかもしれないが、顧客の課題解決に注力する顧客中心主義を逸脱しなければ、年率一〇%以上の成長を安定的に続けることは十分に可能だと確信している」
携帯機器向けなど強化
年10%成長は十分可能
日本経済新聞社などが主催する第八回日経フォーラム「世界経営者会議」に参加した米アドビシステムズのブルース・チゼン最高経営責任者(CEO)に成長戦略を聞いた。
(聞き手は星野友彦)
=関連記事23面に
――CEO就任後五年で売上高が倍増した。
「(電子文書ファイル形式の)PDFを閲覧するソフト『アクロバットリーダー』の無償配布が奏功した。過去二年間で五億本以上を配布し、一般消費者から企業・政府まで広く利用者を獲得した。この広範な利用者に情報提供しようと、企業・政府が有償のPDF作成ソフトを購入してくれる。これが当社の成長を支えてきた」
「昨年末に買収した、米マクロメディアの動画再生ソフト『フラッシュプレーヤー』も同様に無償で配布している。パソコンだけでなく家電や携帯電話など七億台以上の機器に搭載されている」
――マイクロソフトは次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」と業務用ソフトの最新版「オフィス2007」で、画像編集機能やPDF文書の操作機能を強化する。
「マイクロソフトは一九九〇年代からアドビ対抗の製品を何度も投入してきたが、いずれも失敗した。ただマイクロソフトは当社の十倍以上の規模を持つ。何回失敗しても再挑戦するだけの資金力がある」
――文書画像関連ソフトだけでは成長に限界があるのでは。
「どれだけデジタル化が進もうと、文書は情報提供やコミュニケーションの中核であり続ける。ただし、その内容は変化する。画像や音声など、様々な情報を包み込むコンテナのような役割を未来のPDFとフラッシュは果たすだろう」
「今後はアクロバットリーダーとフラッシュプレーヤーの広範な利用者層を生かして、企業向けや携帯機器向けの製品を相次いで投入する」
「当社の収益モデルは若干変更するかもしれないが、顧客の課題解決に注力する顧客中心主義を逸脱しなければ、年率一〇%以上の成長を安定的に続けることは十分に可能だと確信している」