とめちゃいけない。東北の子どもたちへの支援。ウェブベルマーク! -3ページ目

とめちゃいけない。東北の子どもたちへの支援。ウェブベルマーク!

サイトを経由してネットショッピングするだけで、自己負担なく、東北の被災校へ支援が続けられる新しい社会貢献運動です。ぜひ、ご協力を!

ベルマーク教育助成財団 小菅 幸一

 福島県・浪江町の浪江中学校から、感謝のメッセージがベルマーク財団に届きました。ベルマーク運動による支援を受けている被災校のひとつです。

 「8月25日から長い2学期が始まりました。1、2年生は新人戦へむけての練習をし、3年生は部活動を引退し、スクールバスが来るまでの1時間半の時間、入試へ向けて自主学習をしています」

 近況を知らせてくれました。「(生徒たちは)少しずつ前向きな考えができるようになってきている」そうです。地区の新人陸上競技大会では、砲丸投げで優勝し、110メートル障害では大会新記録で準優勝しました。メッセージには、賞状を手にする生徒や、支援でそろえた備品を利用している姿の写真が添えられていました。

 冒頭に「浪江町の浪江中」と書きましたが、校舎はいま浪江町にあるわけではありません。 大震災による福島第一原発の事故を受け、浜通りにあって原発に近い町は「全町避難」を強いられています。役場は中通りの二本松市に避難し、浪江中も市郊外にある旧小学校舎に移りました。震災前に400人いた生徒は全国に散り散りになり、いま28人しかいません。同じ町内の浪江東中と津島中は休校したままです。

 復興庁と県、浪江町が実施して10月17日にまとまった住民意向調査の速報版によると、町への「帰還の意向」を尋ねたところ、「すぐに・いずれ戻りたい」は17.6%しかなく、「戻らないと決めている」が48.4%、「まだ判断がつかない」が24.6%にのぼりました。

 町のホームページには、全町避難指示の解除は2017年と「想定される」とあります。町に戻れるメドは立たないのです。 同じような例は、全町避難地域の双葉町でも見られます。

 今年の住民意向調査の結果はまだ出ていませんが、昨年時点の「帰還の意向」では、「戻りたいと考えている」10.3%に対し、「現時点で戻らないと決めている・戻れないと考えている」は64.7%、「判断つかない」は17.4%でした。しかも、学齢期の子どもがいるとみられる世帯主が30代では「戻らない・戻れない」80.8%、40代は72.1%という高率でした。理由の大半は、原発事故と放射線量、帰還までの長い時間でした。

 その双葉町の町立の3校と幼稚園が今春、震災から3年ぶりに再開されました。双葉南小と双葉北小、双葉中です。うれしい便りです。校舎は、やはり役場が避難しているいわき市の郊外の幼稚園跡地にあります。3校1園がいっしょに入っています。筆者は8月末に訪ねました。

 「戻らない・戻れない」影響は、ここにも如実に出ていました。 3校いずれも、震災前には200人前後の児童・生徒がいた学校です。それがいま、双葉南小は1年生だけの2人、双葉北小は5年生1人と6年生2人、双葉中は1年生4人、2年生3人、3年生1人、3校合わせて13人という寂しい状態です。


 子どもの数、職の見つからない保護者が少なくない家庭の事情などから、PTA自体が解体したも同然のありさまです。福島県の校長会関係者は、こんな話をしてくれました。「たとえば5年後、10年後、年寄りは帰っても、若者がふるさとに戻らない、そういう不安を覚えます。町や村の存続にかかわる問題です」


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