*Facebookページで連載している事務局リレーコラム
*2014年4月21日 ベルマーク教育助成財団 朝日教之
東日本大震災から丸3年。岩手、宮城、福島の被災した3県の小中高生が、被災地の「いま」を撮り続けている。「3/11キッズフォトジャーナル」(後藤由美代表)のメンバーたちで、現在18人がそれぞれ生まれ故郷でカメラを持って活動している。
震災の年の2011年6月から代表の後藤由美さんや写真家たちが被災地の子どもたちに声をかけ、撮影を始めた。絵や文章が苦手な子どもたちも、写真なら伝えられると活動をスタート。この3年間に、被災の様子や除染、慰霊祭、仮設の暮らし、ボランティアなどの様々なテーマで数千枚の写真を残してきた。タブロイド版の新聞や写真手帳、ホームページなどでその作品を紹介してきた。
宮城県石巻支局の只野哲也くん(15)は津波で84人の児童、教職員が死亡、行方不明になった大川小学校の校舎を撮影した=写真①。被災当時、只野くんは大川小5年生だった。津波をかぶり、意識を失いながらも奇跡的に助かった。だが3年生だった妹が亡くなった。
「ここは大川小学校。今ではたくさんの花やお地蔵さまに囲まれて、皆が安心して校舎の中で遊んでいると思う」と写真説明に書いた。被災した校舎は忘れないために残しておいてほしいと考えている。「これからも写真を通じて、大川のことを伝えていきたい」
また岩手県釜石支局の岡道一平くん(17)は、津波で大勢の人が亡くなった同市の防災センターが取り壊されているシーンを撮影した=写真②。「津波を思い出させる建物が減っていくので、僕のような実際に3.11を経験した人たちが、震災の事を伝えていかなければならない」と強く感じている。
宮城県閖上支局の玉田礼菜さん(12)は、学校の体育館に残されていたランドセルを2年前に撮影=写真③、いまと比較した写真④。「2年前はロッカーにたくさんのランドセルがありましたが、いまは一部があるだけです。私のランドセルを探しましたが見つかりませんでした。亡くなったおじいちゃんがプレゼントをしてくれた大切な物でした。とても悲しくなりました。想い出がつまっていました」と記している。
「復興の兆しが感じられないという子、除染しても一時しのぎではないかと疑問を持つ子も多い」と後藤代表。活動を続ける中で不安や疑問が膨らんでいって、そこに子どもたちの成長を感じるとも。
「次の世代に伝えるのは、大人ではなく自分たちだ、という自覚を持ってカメラを構えている子どもがいます。また身近な命の大切さを教えてくれる子どももいます。次世代に震災の記録を残すことで、色々なことを経験し成長して欲しい」と話している。
福島県飯舘村支局の菅野大輝くん(16)は、今年刊行された写真手帳の冒頭で次のように訴えている。
「僕たちは、前を向いて歩んでいきます。一方で風化とも闘わなければなりません。1つお願いがあります。被災地のことを忘れないでください」
問い合わせは「3/11 キッズ フォト ジャーナル事務局 」まで
〒131-0032 東京都墨田区東向島2-38-5
電話: 050-5806-0311
E-mail: info@kidsphotojournal.org
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