2014年4月14日、いわき市スタディツアーに参加しました。
スタディツアー 旅程と現地での行程
いわき市は、福島県の中でも東京に近いので、朝イチの特急に乗れば、夕方過ぎには東京に帰れます。複数箇所を回って6時間近く現地で過ごします。
▼旅程
08:00 上野発 スーパーひたち
10:22 いわき着
↓ スタディツアー
16:16 いわき発 スーパーひたち
18:35 上野着
▼いわき市内 バスによる移動行程
1 久之浜地区 浜風商店街 語り部石川さんからのお話
2 四倉海岸 チャイルドハウスふくまる NPO法人ふくしま震災遺児・孤児をみまもる会 曽我泉美理事長からの説明
3 よつくら道の駅 昼食
4 いわき市市役所 福嶋あずさ市議会議員からの現状説明
5 薄磯地区 塩屋崎灯台
*車中にて、以下三名からのお話を聞く
吉田みきと市議会議員、いわき市社会福祉協議会強口会長、村岡福祉医療総合研究所村岡所長
中身の濃い、非常に有意義な1日でした。
▲ 吉田みきと市議会議員 いわき市出身、プライスウォーターハウスクーパーズから、震災後、いわき市に戻られた。
バスに乗り込んですぐ、吉田議員から、いわき市についてのレクチャーを受けました。まちの概要を聞いてから視察できるのも、スタディツアーのメリットのひとつ。吉田さんのお話から、印象に残った点をご紹介します。
被災 四重苦
いわき市は、面積がとても大きな市。JRいわき駅から市外へ出ようとすると、どの方角に向かってもクルマで30分かかるほど広い。震災の影響も場所によって様々。被災の四重苦を抱えているまち、と呼んでいるそうだ。地震、津波、原発、風評、の四つ。いわき市の各地区は、懸命に復興に取り組んでいる。福島県では原発周辺から北側の状況はよくニュースで耳にしていたが、いわき市の四重苦については、全く知らなかった。
いびつな経済状況
経済状況は非常に、いびつな状況が続いている。除染や建設関連の業界が中心となって、今のいわき市の経済を支えている。ひとりの応募に対し、五社が採用を取りに行くイメージ。一方、事務方仕事の求人倍率は、0.5倍程度でしかないとのこと。震災前、いわき市の主な産業のひとつだった近海漁業は、現在は自粛。漁師たちは、苛立っている。汚染水の問題はコントロールできない。見守るしかない。
多くの長期避難者を抱える影響
原発事故などの理由でいわき市へ長期避難している人は、およそ2.3万人に及ぶ。震災後、土地の価格が高騰し、家を建てられない方が非常に多い。さらに、医者が足りない状況が深刻化している。救急車を呼んでも、医者がおらず、1時間以上かけて市外の病院まで搬送するケースもあるという。そのため、吉田議員は、いわき市の医療問題に深く取り組んでいるそうです。
その他の体験
▲ 語り部石川さん 発災当時の様子を、多くの写真を見せていただきながら、詳しく教えていただいた
▲ 久之浜 秋義神社 あたり一面何もない海岸に、ぽつんと残った神社。津波の脅威を耐え抜いた奇跡
▲ チャイルドハウス 吉川晃司、布袋寅泰のチャリティコンサート寄付で建設、外で遊べない子どもたちのための室内遊び場 4月26日オープン予定
▲ 海鮮丼 美味しかった!
▲ 薄磯地区 丸三年経った今でも、荒れ果てた土地が果てしなく続いている。復興は、まだまだ先なのだろうか。
訪れる地域によって、各々復興への課題が少しずつ異なっている印象を受けました。いわき市内だけでこのような状況なのだから、東北全体の課題は、本当に千差万別なのでしょう。ベストマッチな支援を続けるには、個々に異なる現地のニーズをいかにきめ細かく吸い上げることができるか。そのことの大切さを、改めて感じることができました。
スタディツアーのススメ
震災以降、これまで一度も被災地に足を運ぶ機会がなかった人。心にずっともやもやした気持ちが残っている。そういうヒトも多いのではないでしょうか。今回、私が参加したものとは、内容は異なりますが、無料で用意されているスタディツアーもあります。自分の目で被災地の現状を見つめ、当時の状況といま、これからについてナマの言葉を聞くことのできる、貴重な体験です。
みなさんもぜひ、参加されてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ウェブベルマーク協会 事務局
被災地への支援を継続するために、ウェブベルマーク運動に参加するにはこちらから ⇒webbellmark.jp






