あなたは、今年で60歳。
それまでの保険の支払いが、ちょうど今年で終わろうとしています。
そんなある日のこと。
一通の通知が保険会社から送られて来ました。
中身をよく読んでみます。
すると、
「このまま医療保障の特約を継続するなら、200万円まとめて払って下さい!」
こう書かれているではありませんか!
このことに、ビックリ仰天したあなたは、さっそく保険会社に電話しました。
そして、
「そんな話しは聞いてない!」
「加入するときに、そんな説明はなかった!」
こう必死になって抗議しましたが、それは後の祭りでした。
「それなら医療の保障は、このまま終わりますよ!」
「お続けになりますか?それとも、このままにしておきますか?」
と、保険会社に冷たく言われてしまい、仕方なく大金を払う羽目に。
実は、実際にこんなケースはたくさんあるのです。
定期付終身保険やアカウント型の保険では注意しなければいけません。
どういうことか、詳しく説明しましょう。
定期付終身保険の「主契約」は、たいてい終身保険です。
保険金額は数百万円くらいが一般的でしょう。
「特約」はたいてい10年や15年の定期保険や定期医療特約がセットされています。
さっきの「おまかせ太郎」さんのように、保険期間が「定期」ですと、10年、15年毎に「自動更新」の時期がやってきます。
そのため、保険料はそのときの年齢で再計算されて、「自動更新」の度に上がっていくことになります。
アカウント型も同じです。
死亡保障や医療保障などの「特約」はたいてい10年や15年で更新するタイプです。
で、大事なのはここからです!
その「自動更新」がいつまで可能かと言うと・・・
「定期保険」(=死亡保障)は、60歳や65歳などの「主契約」の払込満了まで
「医療特約」(=医療保障)であれば、だいたい80歳くらいまで
なのです。
定期付終身保険であれば、「主契約」の終身保険は、60歳や65歳で保険料の支払いが終わり、その後は保障だけが一生涯続いていきます。
アカウント型も、60歳や65歳で保険料の支払いが終わり、積立原資があるようなら終身保険に変更できます。
でも、「特約」は違います!
80歳までの15年、あるいは20年分の保険料(特約保険料)を一括もしくは年払いなどで払わないと継続できないのが一般的なのです。
このときに支払う保険料はもちろん人によって違いますが、中には目が飛び出るくらいの金額を請求される人もいたりします。
「ふぅ~やれやれ、会社も定年したし、これからは年金でのんびり暮らしていこう」
そう思っていた矢先、こんなことに。
あなたならどうしますか?
「あんまりだ!」
「何とかしてくれ!」
なんて保険会社を訴えてみても、「ちゃんと、保険証券に書いてありますよ」と言わ
れてしまえば、それまでです。
そして、実際に確認してみると、保険証券に小さな字で書いてあった。
そんなお決まりのパターンになってしまうのです。
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