「アカウント型」と呼ばれる保険があります。
国内生保が定期付終身保険の次に発売した主力商品です。
正式名称は、「3年毎利差配当付き利率変動型積立終身保険」といって、名前からすると、「積立機能がある終身保険」のように思えます。
アカウント型も定期付終身保険と同じ!
アカウント型は積立部分の主契約と保障部分の特約の2段構造になっていて、
毎月の保険料は積立部分と保障部分にあてられる仕組みです。
特徴は大きく2つあります。
ひとつは、アカウント部分に積み立てられているお金を利用して、特約の保障部分を手厚くできること。もうひとつは、保険料を払い終えた後は、アカウント部分に積み立てられているお金を原資にして、終身保険に変更できることです。
なるほど、これだけ聞けば、
「見直しが自在にできる!」
画期的な保険に思えなくもない。
けれど、本当でしょうか?
「アカウント型」って名前だけで、今までの定期付終身保険とまったく違うように見えてしまいます。
でも実は、保険の仕組みについては、結局これまでと何も変わっていないのです!
違いは、主契約の終身保険がアカウントと呼ばれる積立部分になっただけ。
主契約を除けば、定期付終身保険と同じ構造なんです。
まず、死亡保障や医療保障などの特約部分はすべて掛け捨てです。
更新型ですから一定期間が過ぎると保険料は高くなります。
保険料の値上がりをアカウント部分で補うこともできますが、それは積み立てていたアカウント部分を「頭金」にして保障を買っただけ。定期付終身保険の転換制度(下取り制度)と同じ理屈です。
次に、保険料を払い終えた後の終身保険への変更ですが、これは単に自分が積み立てていたアカウント部分の保険料で一時払いの終身保険を買っただけ。
しかも、これって、よくよく考えてみると「?」です。
なにしろ、同じ保険会社の商品を将来買うために、わざわざ保険料の一部を積み立てているわけですから。
毎月の保険料は積立部分と保障部分にあてられる仕組みです。
詳しくは、