そもそも保険というものは、「何のために加入するのか」でなはく、「誰のために加入するのか」を考えた方がスッキリするからなのです。
独身なら、とくに養う家族もいないわけです。
そうなれば、「自分のため」に加入するのがふつうです。
一方、家族がいればそうはいきません。
「自分のため」と同時に、「家族のため」にも加入する必要があるからです。
それでは、仮に、お子さんが親元を離れて、すでに独立されていたら・・・
加入している保険を「家族のため」から、「自分のため」に戻す必要があるのではないでしょうか。簡単に言ってしまえば、これが保険の見直しサイクルです。
ところで、「自分のため」に必要な保険とは何でしょうか?
私は、それが「終身の医療保険」だと考えています。その理由をお話します。
そもそも病気やケガ、それは、いつ、誰に、起こるかわかりません。
しかも、やっかいなのは病気です。年齢とともにその確率は、どんどん上がっていってしまうからです。
そんなとき、途中で保障が切れる。あるいは、更新で保険料がそれまでの倍になる。
そんなことになれば、一大事ですよね。
だから、「終身の医療保険」は、独身時代、子育て期間、そして老後とすべてのライフサイクルで必要になってくる保険だと考えるのです。
「終身の医療保険」は、家でたとえると柱の部分。つまり、保障の基礎です。
たいてい、独身時代は入院したときに備えて保険に加入します。
やがては家族ができると、そこに自分に万一のことがあったときの保険が追加されていきます。
そして、お子さんが親元を離れて老後を迎えれば、本来なら「自分のため」の保険に戻さなくていけないはずです。
ところが!!
現実はどうかというと、それを忘れてしまっている人がとても多く見られるのです。
というよりもむしろ、戻したくても、もう元に戻せない。
そんな取り返しのつかない保険に加入しているケースが、とても多いのです。
それは、なぜか?
ほとんどの人が、「自分のため」の保険を一定期間だけしか保障されない「定期保険」で用意しているからなのです。
これでは、本当に必要なときに、
「保障が切れていた!」
「あまりにも保険料が高くて、とてもこのまま支払っていけない!」
なんてことに。
だから、保険の見直しは、「終身の医療保険」からはじめる必要があるわけです。