リラクゼーションサロンを開いて4年目の春、スタッフに言われた一言が忘れられません。「最近、オーナーさんの顔が怖いですよ」。冗談っぽく言ってくれましたが、自分でも薄々感じていました。お客様に癒しを提供する場所なのに、経営している自分がまったく余裕のない顔をしている。おかしな話ですが、当時はそれが現実でした。
原因はわかっていました。スタッフが3人に増えたことで、シフトと予約の兼ね合いが一気に複雑になったんです。誰がどのメニューを担当できるか、指名のお客様の希望とスタッフの出勤日が合っているか、繁忙日に予約が偏っていないか。それらをすべて自分の頭と手作業で管理していました。営業中も頭の片隅でスケジュールのことを考えていましたし、定休日も予約の確認メッセージが気になってスマートフォンを手放せませんでした。休んでいるのか働いているのか、境界線がどんどん曖昧になっていました。
転機は外部の経営勉強会に参加したことです。同じようにスタッフを抱えるサロンオーナーたちの話を聞いていると、予約管理に費やす時間の差が経営の余裕の差に直結しているということが見えてきました。帰り道にサロン 予約システムついて調べて、翌月には導入を決めていました。
変わったのは作業量だけではありませんでした。スタッフが自分で予約状況を確認して動けるようになったことで、私への確認や相談の数が減ったんです。小さなことのように思えますが、一日に何度も「この時間どうしますか」と聞かれなくなっただけで、集中力の持ちがまるで違いました。
あのスタッフの一言がなければ、もっと長い間同じ状態を続けていたと思います。余裕がなくなると、それが空間の雰囲気にも出る。リラクゼーションを提供する側こそ、働く環境を整えることが大切だと実感しています。