おはようございます。
「どうしてここに来たの?」ってどこのシーンでもよく使うフレーズですし、話題作りにもなるので聞かれるし聞きたくもなる内容ですよね。
「どうして~」となると自然と「なぜ= Why 」を連想させませんか?
義務教育中でも「なぜ~ですか?」という英会話では必ず"Why ~?"を用いられていたのでそう考えていても仕方はありません。
しかし、"Why"を使った質問だとどうしてもキツい言い方に聞こえてしまうのです。
私たちが日本語でのやり取りでも「なぜ?」と聞かれると少し堅苦しくてキツく聞こえます。
英会話でも同じで、「なぜここに来たんだ」と少し強めの言い方になり、例えるなら厳しい入国審査官のような雰囲気になります。
では、気楽に「どうしてここに来たの?」「なんでここに来ようと思ったの?」と聞くにはどういう言葉を選べばいいのでしょうか?
キーワードは"bring"です。
"bring"は「持ってくる」とか「連れてくる」とかという意味の印象が強い動詞です。
"What brings you to 〜?"という聞き方をすれば「どうして〜へ来たのですか?」という質問をすることが出来るのです。
過去形にして"What brought you to 〜?"でも使うことが出来ます。
直訳すると「何があなたを〜へ連れてきたのですか?」となります。「何が連れてきた?」だと何かにさらわれてきたみたいですが、実際は「なぜ〜へ来たのか」という理由を尋ねているのです。
こういった表現を非生物主語のフレーズと言いますが、日本人にはちょっと馴染みがなく違和感がある文法ですよね。
"bring"と言えば、何かを持ってくる・持っていく・持ち歩くの意味である、"bring(人) (物)"または"bring(物)to(人)"や"bring(物)with(人)"が馴染みが深い文法です。
その他にも「取り込む」という意味もあります。
"Can you bring the laundry in?"で「洗濯物取り込んでくれる?」という意味です。
"bring in"は様々な意味がありますがその中の一つが「~を取り込む」です。
洗濯物を取り込むという場面は私たち日本人の日常生活の中では当たり前のことです。
しかし、アメリカの場合は洗濯物を外に干すということはあまりありません。
景観を損なう、洗濯物を干す事は貧しさの象徴という考え方があり、洗濯物は干さずに乾燥機で乾かす事が多いです。
中には賃貸の場合は家主との契約で洗濯物を干してはいけない場合もあります。なので海外の洗濯用洗剤や柔軟剤は乾燥機を使うものとして考えられて開発されている事が多いので日本の生活・洗濯の手順とは合わず、仕上がりが思っていた感触とは違うといったことはしばしばあるようです。
それでも最近では、環境問題への意識が高まっているため、"Right to dry"「洗濯物を干す権利」を訴える人や、その権利を保証する州なども出てきていますが、まだまだ外に干すのは少数派です。
なのでもしかしたらアメリカに住んでいても、「洗濯物を取り込む」という意味で"bring in"を使う事はかなり少ないかもしれません。
「洗濯物を屋外に干す」という行為だけでも国によって、文化によって考え方は違うものです。この考え方の違いを知っていないと翻訳をする上では大変な間違いを犯してしまう可能性があります。Webで翻訳では、このようにブログでいろいろな情報を発信しています。情報源の一つとなれば幸いです。
Webで翻訳オフィシャルブログでは、翻訳、言語、その他の事をアメブロとは違う内容で書いてます。
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