おはようございます。

 

少し前にコルティナダンペッツォについて書きました。


登山や絶景だけが素晴らしいわけではありません。
コルティナダンペッツォは文化や芸術、歴史も深い街です。
中心街には、博物館が複数あります。様々なイベントはもちろん、8月に行われる芸術プログラムは豊富です。
複数ある美術館の中でも大きく三つに分けられます。
現代的な造形芸術、化石などの自然の歴史を感じられるもの、人々の暮らしや歴史を物語ったものです。

現代美術館(Museo d’Arte Moderna Mario Rimoldi)では、20世紀イタリア造形芸術の展示がメインです。20世紀初期において最も重要な画家カンピッリやデ・キリコ、デ・ピシスなどの作品が300点以上集められています。

 



古生物博物館(Museo Paleontologico Rinaldo Zardini)では、コルティーナ・ダンペッツォ付近で発見された海綿動物や珊瑚、三畳紀の化石などの古生物が展示されており、ドロミーティが海の底にあった頃の様子を物語っています。

民族博物館(Museo Etnografico Regole d’Ampezzo)では、何百年も前の農民の生活が再現されています。貴重な地元の芸術作品である鉄細工、金銀のすかし細工、寄せ木細工、黒檀、日用品、そして現在でも使われている民族衣装も展示されています。
また、これら博物館での展示物だけでなく街のあちらこちらに歴史や文化を感じることが出来ます。
博物館にも展示があるような、伝統的な工芸品は手土産や記念品として購入することも出来、人気があります。
単純に可愛いとかおしゃれとかいうデザインで人気が高いというだけでなく、職人さんたちの才能は海外でも賞賛されています。イタリア国内だけでなく他国から呼ばれ創作していることも数多くあるようです。
そうした世界的に評価の高い手工芸品は、山間部特有の素朴で独創的な芸術表現がされています。代表的なものと言うと、木製の芸術調度品 や高山植物で作られた飾り"Decorazioni floreali"の自然が生み出すウサギギクやアルニカ、エーデルワイスなどの高山植物で作られたフラワーアート、鍛冶屋職人工房"Botteghe dei fabbri"の鉄、銅、真鍮、ガラス製品、マジョリカ焼きのストーブ、はめ込み細工やモザイクを施した調度品、フィリグラーナ"Filigrana"という髪の毛ほどの細い金銀の糸を利用した透かし細工で古来の技術で生まれる品は、 高い価値があります。
1881年頃にインドから持ち込まれた木工技術、タルカシ"Tarkashi"は様々な色調の木材の代わりに、真珠層と金属糸 をはめ込んだ木工細工です。
その他、鹿の生え変わりによって落ちた角を使用した家具の装飾や首飾などが作られています。
そして街を歩けばそれらの工房やお店があり、実際に見て購入して持ち帰ることができるのです。
工芸品や工房以外にも、ホテルには珍しい暖炉があったり、ロビーの柱やクッション、その他のあちこちにはチロルの模様が描かれていたり、家具がアンティークで如何にもらしいお部屋が多いです。
街では音楽隊のパレードなども行われています。
音楽隊は1861年に設立され、これまで市民が受け継いできた市民楽団で"Tradizione che sopravvive a Cortin"と言います。
民族衣装を纏って演奏します。
毎年8月には吹奏楽フェスティバルも行われます。

今年の夏、海外旅行を計画している方々はコルティナダンペッツォに決めてみてはいかがでしょうか?

 

 

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