おはようございます。


日本では新元号が発表されて話題がもちきりです。菅官房長官が発表したと同時に、世界のメディアも"REIWA"が発信されました。
新元号「令和」とは、どのような意味が込められているのでしょうか。
これまでたくさんの新元号の予測やどの文字が使われるか、あるいは使われたいかなど世間では様々な意見で賑わいました。
ちなみに「和」という漢字が元号に使用されるのは今回で20回目です。「令」という字は今回初めて使われます。
命令、指令などを意味するイメージが強いかと思いますが、古くは「神様のお告げ」という意味が込められている漢字だと言われています。他にも「清々しい」という意味があります。

 



ニュースやワイドショーなどでの紹介では万葉集の梅花の歌からの出典だと言われています。
これまでの元号は中国の古典から引用されることが続いていたということもあり、今回の「令和」の古典「万葉集」からの出典ということは話題となっています。
「初春の令月にして 気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす 」
指令や命令という言葉もあり、ちょっと頑なで従わなければならないというような印象の「令」もこの和歌を聞くと縁起が良くて良い時代が始まりそうな予感を感じさせる文字ですね。

ちなみに「元号」は日本だけで使われているものです。
西暦は世界共通で使われているものですが、日本の元号のように他の紀年法を併用している国もいくつかあります。
世界にはどのような紀年法があるのでしょうか?

イスラエルは西暦の他に、ユダヤ暦とイスラム暦を併用しています。
ユダヤ暦とは天地創造を元年とする紀年法で、イスラム暦はムハンマドの聖遷を紀元にする紀年法です。
このイスラム暦はイスラム圏の国々でも西暦と併用して使われています。
また、タイは釈迦入滅を紀元とするタイ暦を、
北朝鮮は金正成の誕生を紀元とする主体暦を西暦と併用しています。
その他にも、現代の日本では馴染みがありませんが「皇紀」という紀年法か日本には存在していました。
また、世界には仏暦(仏滅紀元) 、中華民国暦(民国紀元) 、檀紀(檀君紀元) 、ペルシア暦(イラン暦)なども存在します。

ちなみに私たちが世界共通で使っている「西暦」とは大体"A.D"と表記されます。
日本では「西暦」と呼んでますが、これは日本独自の呼び方です。脱亜入欧の時代に「西洋の暦」と極東日本から見た呼び方がそのまま今も使われています。
"A.D"とは、ラテン語の"Anno Domini"の略で"DOMINI"はラテン語で主人を意味し、"DOMINUS"の所有格です。直訳すると「主人のもの」ですが、ラテン文化ではこの主人はキリストを指すので、「キリストの」という意味になります。

"ANNO"は「年」を意味する名詞で"ANNUS"が格変化したもので、「年に」という意味です。
なので"Anno Domini"を直訳すると「主人の年」ですが「主(キリスト)の年」と訳されています。

"A.D"の他にも"C.E"とも略されます。
"C.E"とは"Common Era"の略で「共通暦」という意味です。
キリスト起源暦というのは、キリスト教徒の国に苦しめられてきた国や今も苦しめられている国、キリスト教以外の一神教の国にとっては酷な呼び方です。そのため宗教色ではない単なる「共通の暦」として"Common Era"という言葉ができたと言われています。

 

 

元号は日本文化を感じられますね。中国の方を新元号について話をしたのですが、新元号「令和」はすごく響きも奇麗だしイイネと言ってくれました。中国では元号ではなく「年号」というらしいです。それぞれの国に歴史があり、それぞれの暦があります。こういうのはグローバルな時代とは言え、大事にしていきたいと考えています。翻訳をする際にも、それぞれの国の分野や習慣、歴史を知った上で翻訳をする必要があります。Webで翻訳の翻訳家はそれぞれの言語や文化を常に勉強し続けている翻訳家が登録しています。翻訳家がどのような経歴を持っているのかWebで翻訳の検索で見ることができます。気になった方は是非見てください。

 

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