おはようございます。

 

今年も東北、北信越では雪が多く降っています。
雪が降る地域にお住まいの方はもちろん、雪だるまを作ったり、見たりしたことがあるかと思います。
日本で言う「雪だるま」ですが、海外の"Snowman"とは少し違いがあります。

まず見た目についてですが、日本では大きい雪玉の上に小さいサイズの雪玉を乗せた雪だるまが主流です。
しかし、海外の所謂「スノーマン」は3つの雪玉から出来上がっていることがほとんどです。
実は一番下の雪の塊が足、二つ目の真ん中が胴体、一番上の三つ目が顔とされています。
日本の雪だるまにはダルマと同じく足がありません。
それに比べて「スノーマン」には足や手は必ずつきます。
"snowman"と呼ばれるだけあり、人々と近い存在とされています。
喋るし動くものと考えられているのです。
スノーマンが喋ったり歌ったり、歩いたりするシーンがある映画もいくつかありますよね。
日本では雪だるまがそのようなことをするという考えはまずありません。

そして「雪○○」って他にもいくつかあります。
雪女や雪男、みなさんは英語で表現することが出来ますか?
雪男に関しては先程"snowman"という言葉が既に出てしまったので戸惑ってしまう方が多いかと思います。
雪男は英語だと"Yeti"という表現になります。
「イエティ」とは"UMA"未確認動物でヒマラヤ山脈に住むとされています。
日本での雪男とは、海外でいう「イエティ」だったのです。

次に「雪女」ですが、日本の怪談話の定番話ですよね。
そのまま直訳して"snow women"と言うよりも、"Yuki onna"と言う方がいいかもしれません。
実は海外でも雪女の話はわりと知られているのです。雪女とは、小泉八雲こと、"Lafcadio Hearn"の"Kwaidan"に出てくる「雪女」の話のルーツがあると言われています。
小泉八雲とは、ギリシャ生まれの新聞記者であり、紀行文作家、随筆家、小説家、日本研究家、日本民俗学者など、数々の肩書きを持ち活躍した人物です。
そのため、海外にも雪女の存在は知られているのです。

雪だるまとスノーマンに続き、雪女や雪男など呼び方には違いがあり、それぞれ日本と海外とでは捉え方や印象が違います。
こうやって考えると、「雪だるま」とは古い伝統を持つ達磨を例えた冬の風物詩であり、とても日本らしいものだったのです。

 

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