こんばんは

 

クリスマスですね!!

以前紹介した「クリスマスの12日」のお話を覚えているでしょうか?
日本では歌われるということはなかなか無いようですが、翻訳をされていたり、動画サイトにて紹介をされていたりします。


海外ではクリスマスパーティーの余興やゲーム感覚で歌われることが多いのですが、何しろ12日間のプレゼントの歌なのでとても長い歌詞です。そしてその長い歌詞の中に深い意味が込められているのです。
とても長いので12日間の総まとめともいえる、最後の12日目の歌詞だけを書き出します。

On the twelfth day of Christmas
My true love sent to me
Twelve drummers drumming
Eleven pipers piping
Ten Lords a-leaping
Nine ladies dancing
Eight maids a-milking
Seven swan a-swimming
Six geese a-laying
Five golden rings
Four calling birds
Three French hens
Two turtledoves and
A partridge in a pear tree

クリスマスの十二日目
愛しい人がくださったのは
12人の太鼓を打つドラマー
11人の笛を吹く笛吹き
10人の跳ねる貴族
9人の踊る貴婦人
8人の牛乳を搾る乙女
7羽の泳ぐ白鳥
6羽の卵を産むガチョウ
5個の金の指輪
4羽のさえずる小鳥
3羽のフランスニワトリ
2羽のキジバトと
なしの木にとまる1羽のヤマウズラ

これらの中に隠された秘密とは、ずばりカトリックの重要な教養です。

"My true love"は「神」のことを指し、歌の中に出てくるプレゼントはそれぞれ神への捧げ物をシンボル化したものと言われています。
まず一つ目の"A partridge in a pear tree"は「十字架にかけられた神の子キリスト」を示しており、その後のプレゼントは以下の通りです。

"Two turtledoves"「旧約と新約聖書」
"Three French hens"「東方の賢者の3つの贈り物」
"Four calling birds" 「4篇の福音書」
"Five golden rings"「モウゼの5書」
Six geese a-laying"「天地が創造された6日」
"Seven swan a-swimming"「聖霊の7つの贈り物」
"Eight maids a-milking"「キリストが説いた8つの幸福」
"Nine ladies dancing"「使徒パウロによる9つの恵み」
"Ten Lords a-leaping"「モウゼがシナイ山で授けられた十戒」
"Eleven pipers piping"「ユダを除く11人の使徒」
"Twelve drummers drumming"「12条からなる使徒信条」

何故、単純なクリスマスソングではなく、わざわざ秘密のコードを含んだ歌詞にしたのかと言うと、16世紀のイギリスではカトリックの信仰は禁止されていました。
カトリックの重要な英国ですが、国王ヘンリー8世が個人的な理由で英国教会を創立したものでした。
そのためカトリック信者たちが神への信仰を広めるために作ったものなので、歌詞の中には当時あまり表だっては口に出してはならない重要なキーワードが隠されていたのです。


ちなみに、このような段々歌詞が増えていき、余興などに使われるような歌のことを"cumulative song"といいます。
"cumulative"は「しだいに増加する」という意味です。

 

 

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