相棒 | てつこ文集

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一日の中身は仕事とプライベートと興味と気持ち。
自由奔放に書き綴る文集にお付き合い下さい。

前に自転車が盗まれたと書きましたが

なんと、見つかった奇跡。その時に思ったよ。

なくして気づいたことがあった一件。


ボロ自転車だったけど私と相性ぴったりスペード

自転車に相性なるものがあるという感覚を知ったこと自体

大きな発見。

ツルツルなサドル、自分の手足のような操縦感。

新品で買った1台目より愛着が生まれたよ。

新車の時は盗難を恐れていたけど学生に盗まれる心配のない

自転車と言われるぐらいボロだったから私も盗まれた時が

お別れの季節、それまで乗り回そうと気が楽だったのがよかった。

部分的に新品になっていく車体がなぜか可愛らしい。


お天気のいい学校帰り、住宅エリアの入り口付近で見つけ

目を疑った。

ん?んん??あ、あれは私の自転車に似てるぞ目

ベンチの隣で頑丈そうなチェーンがつけらている。

似てる。

くすんだピンク色とか後輪が新しいとか。

カゴに私のチェーンが入っているのはなぜ?はて。

鍵をさしてみたら一致アップ

私のだよクラッカー

よーし、ここで持ち主を待ってみよう。

ベンチに座り、相手はどんな人かと想像してみたり

返してもらえなかったらどうしようと

この自転車が私のものであるという根拠をまとめてみる。

なによりチェーンの鍵があるから、これは物的証拠になるであろう。

と、まあそんな事を考えながら待てど暮らせど持ち主現れず。


すぐ目の前にある小さな惣菜屋さんの人に

この自転車はいつからここにあるか、訪ねてみた。

なんかね、刑事になった気分。

「いつからあるかしらねぇ。裏の警備事務所にきいてみたら?」

早速、事情を話す。

緊張の一瞬。興奮を抑えながら口パクパク。

「君のかい?数日前にこのあたりに鍵もかけずに置いてあるのを

見つけたんだよ」と自転車盗難が多発していた時期だけに

引き取っておいたらしい。

紛失届けらしきノートに名前と電話番号を書き、無事手元に

戻ってきた。

嬉しかったなあ。この自転車はきっと縁があるんだわ。

だって紛失して戻ってくることなんて、特にここでは奇跡。

奇跡の再会を果たし、扱いは前と同じく手荒いままだけど

盗まれてもいいや、から傍にいてねニコニコに変わった。

うしなって気づいたけど、その気持ちが間に合ってよかった。