あの有名な

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』
(リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット著)

の続編

『LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略』を読みました。

 



前作『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』は
40万部を超える超ベストセラーで
テレビ東京「ガイアの夜明け」、NHK総合「おはよう日本」、
NHKEテレ「ニッポンのジレンマ」など各メディアでも特集され
読者が選ぶビジネス書グランプリ2017の総合グランプリ。
ビジネス書大賞2017にて、準大賞を受賞した大ヒット作です。

■ついに来た長寿社会をどう生き抜くか

前作は、誰もが100年生きうる時代となり
働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わっていく
そんな目前に迫る長寿社会をどう生き抜くかという
とっても興味深い内容で

日本に人生100年時代という概念をもたらしたと言っても過言ではないでしょう。

そして今回の『LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略』では
世界でも特に高齢化社会が進んでいる日本を題材にして書かれていて
発売前から話題になっていましたね。

前作では、
超高齢社会と人工知能AIの発達により
私たちの仕事や生活に大きな変化が訪れると書かれていました。

具体的には

長寿社会の到来により、引退してからの期間が大きく伸び
老後の生活資金が枯渇に備えて準備するために
70歳から80歳前半まで働くことが前提となるということでした。

さらにはAIの発達により解雇のリスクや、
ひとつの職業が丸ごと無くなってしまうような危機に備える必要があると
衝撃的な話もありました。

前作は目に前まで迫ってきた100年生きる時代の将来予測ということでしたが、
今回のライフシフト2にはより具体的な行動戦略として
私たちが個人レベルで取れる行動を教えてくれていました。

 

 

■死ぬギリギリまで働いてやり繰りしなきゃいけないってこと?!

ライフシフト2にはAIが我々の職を奪うかなど興味深い話もありましたが
私がもっとも注目したところは「少子高齢化の現状」について

今、日本は約3人に1人が65歳以上の高齢者と言われており
世界トップの高齢化社会として注目されているそうです。

その代償として今後日本は
GDPが毎年0.6%ペースで落ち込むと予想され
年金制度も崩壊寸前まで来ているとのこと

さらに老後の生活資金を捻出するために80歳まで働き
医療の発達により、なかなか死ぬこともできないので
そのぶん医療費の出費の高額になっていく・・・

 

わお、

つまり死ぬギリギリまで働いて
やり繰りしなきゃいけないってことになるんですね

いま70代80代以上の方々は
教育・仕事・引退という3ステージ型の人生を送ってきてましたよね

そして引退した後には公的年金それから企業年金、

今までの個人の貯蓄によって
比較的豊かな老後を迎えることができていました。

この世代は、仕事を引退してから老後の期間っていうのが比較的に短い
そういう人生の時間割でした。

私はいま50代ですが、おやじたちの姿を見ていて
自分もそういう晩年の生き方をするものと考えてきました。

でもどうやら老後の期間っていうのが大きく変わってきたらしいんです。

結論を言うと
我々の世代は老後平均して20年生きるって言われてます。

現在、65歳定年で引退してから約20年

我々の子供たちの世代になると引退後35年生きるという言われてるようです。

つまりの我々世代の方が、今の年寄たちより老後が長くなるので
個人の貯蓄も多く蓄えてないといけないことになるんですね。

 

『老後の資金がたりません』って映画もありましたが
ほんとに誰にとっても他人事ではない一大事です。

 

 

 

 

 

■どういう人生設計をしたらいい?

老後のため、必然的に働く期間も長くならざるを得なくなる
働く年数を増やさないと個人の貯蓄っていうのが蓄えられないから

こうなるといったい
どういう人生設計をしたらいいでしょうか?

働き方という観点から見ていきましょう

現在サラリーマンとして働いている方々は
会社に雇用されています

まず雇用の未来はどうなっていくのか?

結論から言うと
スマートシティ化、それからAI化っていうのが
前作でのキーワードになっていました。

質の高いアイデアと高度なスキルの持ち主の側に
身を置くことの重要性が高まっていき
都市部に人口が集中しスマート化し、

これによって産業のイノベーションが急速に進んでいって
スキルを持つ人々が互いに刺激し、

支援し合うという形が形成されていくそうです。

「?」

よくわかりませんか?
難しいですよね

言ってしまえば
高スキル化、高いスキルを持つことが求められるということです

AI化も相まって
中スキルの仕事が空洞化するっていうふうに言われています
つまり、中くらいのスキルでできる仕事はAIに仕事を奪われるということですね。

とすれば今後の生き方、特に我々の世代の生き残り戦略は
スキルを磨くこと。

とりわけ人間固有のスキルを磨く

つまり複雑な問題解決に関わる能力、対人関係、
状況適応能力を磨くことが重要になります。

1998年生まれの世代は
生涯を通じてより多くの変化を経験し
より多くの不確実性に直面することになるそうですが

我々の世代にとっても大事なのは柔軟性を持って将来に
方向転換と再投資を行う覚悟を持つべきだということですね

■人生の「マルチステージ化」がポイント

老後の時間が延びるために
いままでの教育・仕事・引退という3ステージのライフプランは崩壊し

引退の期間が長くなればなるほど
生活しなくちゃいけない時間っていうのが伸びるわけで

そこを有効活用するためには、
また仕事に行く可能性もあるし
学びなおして仕事に就く可能性もあるということで
ステージが複数化していく「マルチステージ化」が
ポイントとなると言われています

ヨボヨボになっても働き続けるそんなのあまりに悲しすぎますよね
残念ながら今のところ長期間にわたって働かざるを得ません

高齢になっても働くといわれていますけど
健康で長生きできるというデータも同時にあって
今のイメージよりは元気に働くことはできそう。

そして、私がもっとも声を大きくして言いたいのが
第2の人生を労働者として働くのが嫌なら起業という道があるということ

起業はいままで、なんとなく若い人の特権だと思われがちでした。
でも実際の創業者は40歳以上の方が高い成長率を出しているんです。

さらには、年齢の考え方も当然大きく変わってきます。

50代60代こそ起業ざかりの世代という

そういう世の中に変わってきているということです。

さらに世代の固定概念の変化
ベビーブーム世代とかZ世代とかってラベルをつけたがりますが
世代による固定概念はメディアが作り出した空想の産物の物がほとんど。
私も広告会社の人間としてそういうカテゴリーで話しますが
マーケティングを説明するときにそういう世代わけが便利なだけなんですね。
ぶっちゃけ血液型診断みたいなものです

ですので、これから年を重ねても
生物学的な年齢に縛られる必要なく
いつまでも若々しく生きることを

もっと積極的に選択していいんですね

■人生ゲーム、まさかの時間延長です!

今回のこの記事では書きませんでしたが
この本には、この本の主軸といっていい
「物語」「探索」「学習」という
3つのキーワードをとおして
来るべき人生100年時代の生き方を詳しく解説しています。

ぜひ、実際に書籍で読んでみてください。

 

 

 

 

 


今後、年齢が関係ないような仕事のしかた、学び直しが

普通になってくるでしょう。

もしも

私のような50代、

もしくは40代や60代の方で
人生そろそろ終盤でこのままゲームセット・・・

なんて感覚をもっている方がいたとしたら、

おっと!


まさかの時間延長ですよ!ライフの数が増えました!
 

あと1プレイ、2プレイ
新しく挑戦できるステージであなたは何をやりますか?!!

 

なにしよ?

楽しみですね!!

わくわくして進みましょうね!!