映像業界の若者離れを話題にするときに、私がよく話すのは

 

「いまの我々の世代がカッコいい背中を見せてないからだよ」

 

つまりは自分を含めて、若い世代からあこがれられる存在になれていないということ。

 

私が映像の道を志した10代のとき、先にこの業界で活躍している大人をみて

 

いつかああなりたい!と思って、辛い下積みの仕事から順に学ばせてもらってきた。

 

「今の若いもんは根性がないし、ちょっと辛いとすぐにやめてしまう」っていってた人がいるけど

 

それは、きっとあなたがカッコ良くないからだよ。

  

辛い下働きを耐えてまでなりたいようなカッコ良さを見せられていないんだ。

 

もちろん世代としての考え方の違いも、世の中の環境も違ってる。

 

でも、本当にこの人みたいになりたいって思わせられたら今の子だって頑張るって。

 

なんて言ってるけど、半分以上、自分自身に向けて言ってます。

 

楽しそうでカッコいい背中見せなくっちゃねー。

 

先日、僕がプロデュースする番組で異例の監督デビューを果たした小川深彩の作品が無事にオンエアされました。

 

まだ早いの声が多かった中、本人の頑張りもあって他のベテラン監督の作品の足を引っ張るとこともなく

 

わかい感性が光る素敵な作品をつくってくれました。

 

年寄りがカッコいい姿を見せられないなら、新人の深彩が同世代のスターになってくれればいいかなとも思う。

 

いやいや、深彩の応援もするけど、それを言い訳に自分を磨くことから逃げてはダメだよね。

 

若者以上に自分も頑張らないとな。

 

そんなことをふと考えた。