以前、県内のトップクラスの広告会社が参加する
企画コンペで私がプレゼンをし、受注を勝ち得た後
担当者の方に「よそと比べて私たちの何がよかったんですか?」って
素直に聞いてみたことがあるのね。
 
そしたら
「プレゼンテーションがずば抜けてよかった」って。
 
え?!企画内容じゃないの???って思ったけど
あ、自分ってプレゼンが上手かったんだって
気がついた瞬間でした。
 
今でこそ大勢の人の前で話すことも
さほど抵抗なくできるようになりましたけど
 
30代前半くらいまで極度のあがり症で
スピーチすると考えただけで頭の中が真っ白になって
ひと言も発せられないなんてことも結構ざらにあったんですよ。
  
CMの企画演出って仕事柄、人前で話せないと
何かと不利なのは事実。
 
プレゼンの時には話す内容が飛ばないように
びっしりと資料に書き込んで
なんとか読み上げてしのいでいたという感じでした。
 
そんな自分がずっとすごーく嫌でいたんだけど
ある日、チャリティーの講演を頼まれたのね。
 
たしか講演会を開いて集まったお金を
東北の復興資金として寄付するって活動だったはず。
 
普通なら「人前に立って講演なんて無理無理」って
断るんだけど、「やろう。苦手を克服するチャンスだ」って
引き受けちゃって。
 
それから講演当日まで
2時間分の原稿をつくって、とにかくそれを丸暗記したの。
お風呂入りながら、クルマを運転しながら、
ずっと暗記した文章を一人でぼそぼそと話し続けていた。
 
実際におこなった講演は満点ではなかったろうけど
来てくれた方々は「とっても良かった」と満足してくれたの。
 
その後も自主的に講演会を開いては
大勢に方の前で下手なりに話し続けました。
 
そうしていく内に人前であれほどしていた緊張が
次第に弱まっていき、真っ白になっていた頭からも
アドリブで言葉が出てくるようになっていって。

 
ずーっと30年近く
自分は人前で話すのが苦手なタイプと思い込んでいたのだけど
お稽古次第では、冒頭にお話ししたように
「プレゼンテーションが上手かった」って
褒めてもらえるようにまでなれるんだよね。

 

 

 

 

 

※もう10年近く続けている子供のための「じぶんCMの授業」

広告屋として自分のスキルでできる社会貢献として

ボランティアでやらせていただいています。

 

人前で話すことを克服して

私の場合はプロの講演家になることはなかったんだけど

今では大学の特別講師、舞台挨拶などのスピーチや講演の依頼も

いただくようになり、ボランティアで小学生から高校生までを対象とした

オリジナル授業も行ったり、人前で話せるようになったおかげで

人生がすごく楽しく輝きだしましたよ。


だから、もしあなたに「やりたいこと」があって
でも自分なんかにできっこないとか思っているんだったら
そういう思い込みは捨てた方が良い。
練習すれば大概のことは上手になっていく。
もちろんそれでお金をもらうレベルにまでいくには
それなりの時間と努力も必要になるだろうけど
好きなことなら意外と苦もなく続けられるモノだよ。
 
好きなことをお金に変える時にも
このことは当てはまる。
 
だって才能をお金を払ってもらえるぐらいのレベルまで
高めなければならないじゃない。
 
大好きなことがるって人は沢山いる。
でも、その中の多くの人が
大好きなことをやって生活しようとしないのは
自分の好きなことでは十分なお金がもらえないと
思ってるからでしょう。
 
そう考えるから、お金儲けのために好きでもないことやって
大好きなことは趣味程度にとどめて本気で才能を磨こうとしない。
 
才能を磨かなければ自信も持てないし
そのうちやりたくないことで忙しくなって
開くはずの才能の花も枯れていくのが関の山。
 
大好きでやりたかったことは単なる夢になってしまうんだよ。
 
確かに他の人より多少上手にできるからって
それでお金を払ってくれる人はそうそういないと思うよ
プロの世界はやはり厳しいもの。
 
だからさ自分の才能を磨いて生きていこうと思ったら
本気でとことんやってみなきゃね。
 
でも大好きなことだったら
例えばゲームがやめられなくて徹夜しちゃう子供みたいに
本気でとことんやっちゃうでしょう。
 
これがピンとこない人は
お金を儲けるにはやりたくないことをしなくちゃいけないって
変な先入観が自分にないか?よーく自分の心を見つめ直してね。
 
好きなことを突き詰めてお金に変えて良いの!
 
良いというか、本来そうするべきなの。
 
仕事なんだから嫌なことでも仕方ないって
何時代の考え方?
 
いま給料もらってるやりたくない仕事の会社だって
あなたがやりたくないって生産性を上げていなければ
すごく迷惑だし辞めて欲しいって思ってるかもしれないよ。
 
人はやりたいことだから才能が発揮できるんだ。
 
嫌々やる奴が、好きで好きでしょうがないってやる奴に
かなうわけないでしょう。
 
それでも、会社とかに入ればそこそこの給料はもらえるでしょう。
 
でもそれ止まり。
 
嫌なこと一生やって、そこそこ。
 
もし普通以上のお金を払ってもらおうと思ったら
あなたの時間とエネルギーをできるだけ投入しなくちゃいけません。
 
ただ、闇雲に「これが俺のやりたいことだ!」って
人が望んでもいないことをやってもお金にならない。
 
やり方ってのがあるんだよ。
 
その話はまた次回にゆっくりしましょう。
 
世の中には楽して儲かるみたいな詐欺っぽいビジネスを
進めてくる人もいるし、実際にそれで儲ける人もいる。
 
お金儲けだけ考えるなら徹底的に嫌でも儲かる仕事して
一生分のお金を貯めて、さっさとリタイアしちゃうことです。
 
ウォール街のエリート達みたいに何十億、何百億って
お金を儲けて30代か40代にとっととリタイアする。
 
その人達にとっては、嫌なことでも割り切ってお金を稼ぐ時期と
その後の本当の自分の人生ってけじめがはっきりしてるし
そこまでちゃんと計画してるなら素晴らしい。
 
でも、そんな計画も無しにここまで来ちゃったんだったら
せめて自分の好きなことをして一生を価値あるものにしたいよね。
 
中途半端なお金のために一生を
自分のかけがえのない時間という資産を
安売りするのは本当にもったいないって思うんです。
 
あなたの人生はもっと価値あるものでしょう?
 
私はそう信じてます。
 
じゃあ、また次回ね。