久しぶりっていうにも程があるくらいぶりです。
早くまた「書く」習慣を戻したいんだけど
なかなか・・・
 
と、言い訳し出すと際限なく続いちゃいそうなので
早速、今日の話(^^)
 
 
先日、沖縄国際大学の3年生の中小企業論の授業で
学生さんに話をさせてもらう機会をいただきました。
 
この授業は、昨年も2コマほど行った授業で、
今年ももう1コマを29日に予定しています。
 
この授業は、昨年も2コマほど行った授業で、
今年ももう1コマを29日に予定しています。
 
で、授業を考えるにあたってクラスを持っている先生と
「どういう授業にしようか」と打ち合わせしていたんだけど
先生が言うには
「この授業の子は進路の話をしても
 公務員や銀行員、給料の良いとされている量販店などと安定志向。
 自分のやりたいことがないと思われる子が多いので
 好きなことを職業にしている田渕さんの話を聞いて
 こんな生き方もあるのかって思って欲しい」とのこと。
 
なるほど!好きなことを仕事にしてるってことでは
誰より自信あるぞー!ってことで授業を組み立て
前半の授業をさせてもらってきました。

 

 

 

 

仕事を選択する際の安定志向って
別にいま始まった話でもないし、
そういう私も数十年前に親から
「いい大学いって、いい会社に就職したら幸せだからね」と
言われた経験があるから、そう考えると
かなり長い年月、日本人の心に根を張った価値観なんだよね。
実際に働き始めている人の中にもある価値観じゃないかな。
果たしてそうやって「いい会社」に就職した人と
そうでない人の人生の幸せ度がどれほど違ったかは
統計とってないので断言はしないけど
 
幸せってそもそも、外部から与えられる物ではないし
物質的なもので決まるものでもないと思っている。
 
さらにいえば、私の場合は
「映像なんてやっても飯が食えない」って言われたけど
30年ちかく飯食えなかったことなかったし、今なんて
一日5食くらい食べてます(汗)
 
明らかに私より年下の方が多いであろう親の子供達が
依然としてまだ、そういう指向にあるのはなぜなんだろう?
と思ったわけなのね。
 
別に公務員を志すことを悪いと言っているわけではないんだけど
自分の人生の大半を占めていく職業の選択を
 
自分以外の誰かから植え付けられた価値観で
自分が望むこと以外のものに決めようとしているなら
 
それは幸せという感情からはほど遠いんじゃないかな。
少なくても仕事という場においてはさ。
 
もちろん、仕事を始めてから
その仕事の意義が分かり、やりがいや楽しさを見いだすことも少なくない。
 
できれば全ての方にそうなって欲しいと思うんだけど
実際には不安もぬぐいきれないわけさ。
 
本来、職業っていうのは、
どうことをして社会に貢献していくか?ということであって
お金とは本来切り離して考えるべきだと思うのね。
 
安定志向と言われた子供達、
叶えたい夢があって、それと切り離して職業を考えているのか
叶えたい夢に気がつかずに世間の価値観で職業を選んでいるのか
 
今度、聞いてみたいと思うんだけど
「もし何をやったとしてもリッチになれる」と仮定して
果たして今の選択を持ち続けるのか?気になるところです。
 
これから就活していく人も、すでに働き始めている人も
一度、まったくノイズのない自分の心を感じてみるといいと思う。
 
子供の頃から親に言われてきたこと、学校の先生に言われたこと、
テレビなどメディアから聞こえてくること・・・
 
それら全て、すべてあなたの為を思って発せられた言葉だとしても
すべてあなたの外側からのもので、
あなたの中から生まれたものではないよね。
 
外からの物であなたが幸せになることはない。
幸せはあなた自身が選択する感情で
誰かから与えられるものではないよ。
 
5分で良いから、誰に言われたことでもない
自分の心にある「こうなったら自分は幸せだな」ってものを
感じてみようぜ。
 
それを分かった上で、お金も必要と社会と折り合いをつけていくのもいい。
 
でも、それに気がつかず過ごしてしまう時間はもったいない。
 
さらには、それに気がつかず、人の言葉に添えないと
自分を追い詰めてしまうのは馬鹿げている。
 
誰がなんと言おうとあなたの人生なんだから
あなたが幸せに生きる選択をすべきだ。
 
やりたくなくてもいい会社に入れば幸せになれるという人がいるかもしれない
いまの仕事を辞めたら飯が食えなくなるぞと脅すかもしれない
 
あなたの幸せはあなた以外のひとには決められない。
健康な成人でいまの日本で飯が食えなくなることはまずない。
 
でも、奴隷として生きることになったり、
幸せを感じられずに心を殺していきることになったりすることは
けっこうあったりするんだよ。
 
自分の本当の心の声にまずは耳を傾けて。
 
そこからすべてが好転していくからさ。
 
 
ちなみに、今回の授業の感想をいただいたんだけど
 
 •就活時、映像業にも興味があり映像業の説明会も聞いた事があったので楽しかったです。
•授業で業界の事を知れるのはものすごいいいなと思いました。1回きりのCMを続けていくのも面白いと思いました。
•視野になかった業界の話を聞けて良かったです。
•広告業って「もっとかたいもの」とか「言われた通りのことをこなす」とか、そういうイメージがあったけど、頼まれたことを面白くしようと考え予定より一歩上に行こうとしていて今までのイメージが変わった。
•クリエイティブディレクターという仕事の楽しさだったり、CMを作成するにあたってのやりがいなどを今日の講義を聴いて非常に興味を持ちました。
•これまで受けたことのない職業の方だったので面白かった。
•自分は俳優を目指しているのですが、今回の講義は自分の夢のために大変ためになりました。CMなどがどのような仕組みでできるのかなど、とても良い経験ができました。
•面白かったです!  絵コンテ、絵が上手でないとダメですね!  田渕先生、絵が上手いです~!
•色々作っててスゴイと思った。話も楽しそうにしていて、この仕事が好きなんだなー、と思った。
•企画には不良性が必要としり大胆な考え方だと思った。
•こういった業界について学べる機会はないので、とても楽しかったし、やりがいのありそうな業界だと思いました。
•ニーズ通りの企画には魅力がないと言ってた部分はディズニーもマニュアル通りのおもてなしだけでは感動を与えられないと本にあったので、マニュアル+αがないと人を喜ばすことができないと学びました。
•沖縄でよく見るTVCMの事をこんなにちゃんと見た事がなかったので、とても面白かった。
•新しいアイディアを出す方法として、既存のものと知らない世界のものを組み合わせるということは、とてもタメになりました。私も大学生としてゼミの発表や講義の課題としてアイディアを出さないと行けない機会が多々あるので、この講義で学んだアイディアの出し方が活かされると思います。
•今日は映像制作の裏側などを見ることができ、面白く学ぶことができました。
 
などなど・・・
 
安定志向といわれながら
みんな、しっかりと感じてくれたみたい。
 
若い子に話をさせてもらうのって本当に楽しく学びも多い。
 
次は29日、どんな話をさせてもらおうかな(^^)