「提案」とは、「約束」をすること

ビジネスでプレゼンをする時
必ず商品やサービスなどを提案していくわけですが、
この「提案」をただ「魅力的なアイデアを買ってもらう」と
捉えると、そのことがプレゼンを空回りさせる
原因となることがあります。
　
私の場合はテレビＣＭの企画を提案するのが仕事ですが、
若い頃（未熟だった頃）、自分の提案が通らないと
「なんでこんな面白いアイデアが分からないんだ」と
よく腹を立てていました。
　
誰かにプレゼンをすとき、そのアイデアや商品、
サービスが良いものであると信じることは良いことです。
その良さを分かってもらいたい！と思う事も
とても自然なことです。
　
ですが、それが相手にとっても良いことになるという
約束ができているでしょうか？
　
そう「提案」とは、「約束」をすることなのですね。

テレビＣＭなら、面白いＣＭをつくることが目的ではなく
そのＣＭによって商品が注目される、覚えてもらえる、
買ってもらえることを約束する。
それがプレゼンテーションの役目となります。
　
速読法を販売するためのプレゼンなら、
その速読法を覚えられるという事を伝えるのではなく
本が早く読めることを約束する。
　
ダイエット食品なら痩せてキレイになれることを、
自己啓発教材ならより良い人生が歩めるようになること
イベントの提案なら、どんなに凄いイベントになるかより
そのイベントを行うことでどれだけの集客ができ、
それを主催することで得られる効果を約束していく
それがビジネスにおける「提案」であり、
プレゼンの目的なのです。
　
自分のアイデアを売るのと、効果を約束することの違いは
本当に微妙なニュアンスの違いなのですが
これを意識してプレゼンすることで
成功率は格段にアップしていきます。
　
「体験価値を売れ」とよく言われますが
まさにそういうことなのですね。
相手のより良い未来を約束していくことが
プレゼンテーションの本質なのです。
　
それは商品が売れることかもしれませんし、
魅力的な自分になれることかもしれません。
楽しい時間のこともあるでしょうし、
悩みや痛みを取り除くことかもしれません。
時には、担当者の社内評価を上げて差し上げるということもあるでしょう。
　
当たり前と言えば当たり前のことですが、
とても大切なポイント！
それをいつでも意識していくことが大切なことは
分かっているけど仕事の中で
意外と忘れてしまうところだと思うのです。
　
私自身、そのことを意識するようしてから
プレゼンの打率が桁違いに上がりましたから。
　
ぜひ参考にしてみてくださいね！