坂本タクマ 10/26「アマゾン来る」 | パチンカー&パニック7 web

坂本タクマ 10/26「アマゾン来る」

アマゾンが、日本での電子書籍販売をスタートした。

ついに、来るべきものが来た。

ここからいよいよ、日本にも電子書籍が本格的に普及していくのか、どうか。

ちょっと前にサービス開始した楽天のkoboは、いろんな不具合があってかなり評判が悪かったわけだが、アマゾンはどうか。

10月25日にオープンしたKindleストアをのぞいてみる。日本語の電子書籍は約5万点と、始めとしてはまあまあだが、期待したほどではなかった。

品揃えはkoboと似たり寄ったりのようだ。書籍を提供している出版社の並びが、大体同じだからだろう。

日本語書籍の中身がどんなふうに見えるのか確かめてみたいのだが、読書端末のKindleは発売前だ。

iPhoneやiPad、Android端末なんかでは読めるみたいだが、今のところパソコンから読む方法は提供されていない模様だ。

スマートフォンやタブレット端末を持っていないオレは読むことができないのだった。

楽天の大慌ての発進に比べればだいぶ落ち着いてはいるが、アマゾンもまた若干急いでスタートしたように見受けられる。

本当なら端末も一緒に売りたいだろうし、もっと本の冊数がそろってから始めたかっただろう。

多分、だけれども、アップルがiPad miniという新端末を発表したことがKindleストアをこのタイミングでスタートさせるきっかけになったのではないかと思われる。

iPad miniは小さめのタブレットで、アマゾンの端末Kindle Fireと競合する製品だ。

そのiPad miniの発表が23日で、24日にはアマゾンがKindleストアの立ち上げを公表、翌25日にはもう開店と、展開が急だ。

アマゾンがアップルを意識していることは間違いないだろう。

26日にWindows8の発売が控えていて、これもまたタブレットPCのOSとして作られていることも影響しているのだろう。

わーわーやってるけれども、みんなアメリカの企業であるところが悲しい。

アマゾンの動きを見て、なのかどうかは知らないが、25日の楽天株は急落した。

なんか、Kindleストアのできばえを見ながら楽天株を売っていた投資家が結構いたんじゃないかとオレは想像する。

電子書籍に関しては、みんな、アマゾンが勝って楽天が負けると思っているのだろう。

まあオレも、そうなんじゃないかな、とは思う。

しかし、楽天にまるっきり勝目がないかというとそんなことはない。

今回の立ち上げを見てもアマゾンだって決して余裕シャクシャクというわけではない。慌てて下手を打たないとも限らない。

楽天ががむしゃらに攻撃すれば、例えば役所に怒られるか怒られないかギリギリの値引きなんかをすれば、一泡吹かすくらいはできるだろう。

少なくとも、楽天koboがすぐに市場から撤退する、みたいなことはないとkoboユーザーのオレは信じている。