坂本タクマ 9/11「来るべき日に」 | パチンカー&パニック7 web

坂本タクマ 9/11「来るべき日に」

東日本大震災から1年半。

9日に常禅寺ストリートジャズフェスティバルというイベントに行ってきた。

仙台の街もすっかり元通り、かと思いきや、いまだにシートで覆われた建物もあり、改めて爪痕の巨大さを思う。

去年のジャズフェスはまだまだ重苦しい雰囲気で、「音楽の力で復興を」というような気分だったが、今年は元のように音楽を楽しむためのイベントに戻ったようだ。

震災からの復興に関してはいろいろ考えるところはあるが、もはや政治に期待しても詮無いこと、と思っている。それよりも「次」だ。

日本の西のほうや関東に起きると言われている巨大地震。これへの備えをどうする。

一番大事なのは一人一人の心構え、防災意識だと思う。それがどれくらい浸透しているか、若干心配でもある。あの危険な状況を経験した我々からすればなんぼ備えてもやり過ぎということはないという思いなのだが、距離があると急速に関心が薄れるものだ。

うちの子供が通う幼稚園では、震災後、毎月避難訓練をしているらしい。

本当はこういうこと、全国的にやるべきなんだが、どうなっているんだろう。

地震の時、どこにいたらどう逃げて、家族とどう連絡を取って、というようなシナリオを状況別に何パターンも用意して、頭の中ででも繰り返しリハーサルしておけばかなり違うはずだ。

そういうシナリオは誰かが考えてくれるものではなくて、自分で、あるいは一家を預かる者が家族のぶんも含めて作っておくべきものだ。

問題は、こういう話が「とてもつまらない」ということだ。

オレみたいなもんが言っても誰も聞きゃあしない。だけど、今加速度的に貧乏になっていっているオレとしてはいざことが起こってもろくに義援金も出せそうにない。

だから、あらかじめ、まったく微力ではあるけれども何らかのお役に立っておきたいという気持ちなのだった。