坂本タクマ 7/21「kobo事件」
kobo touchを買った。楽天がこのたび発売した読書端末。
7980円、国内の他の端末に比べれば激安。
元々カナダの会社が販売していたが、楽天がその会社を買収して、電子書籍販売もひっくるめて日本でのサービスを始めた。
三木谷社長自らが陣頭に立って宣伝するなど、大変な力の入れ様だ。
で、発売され、続々とユーザーの手元に届いてみれば、ネット上に不満が噴出する事態となった。
発売日の前日に注文し、発売日の翌日に届けられたオレは、発売日当日の間中、実際に手に取った人達の感触をツイッターなどで調査し続けたのだ。
7月19日の発売日、昼間はまだよかったけれども、夜になり、購入者が続々と帰宅して箱を開けだしてから様子がかなりヤバくなった。
アクティベーションのためにネットに繋げても、まったく先に進まない、何だこりゃ、と。
サーバーが混雑して、さばききれなくなったらしい。
そのほか、ユーザーの不満は・初期化のためにパソコンが必要で、しかもソフトをダウンロードしたりいろいろ手間がかかるなんてダメだ、アマゾンのキンドルはそんな手間をかけなくてもいきなり使えた。
・日本語の本の品揃えが少ない。読みたい本がない。
・本の値段が思ったよりも安くない。
・本のジャンル分けがいい加減。和書洋書が混在していて探しにくい。
といったところ。
自分の手元に届く前にこのような酷評をさんざん見てしまったためにその夜は寝付きが悪かった。
ただ、不満は主にソフト面であり、ハードについては「まあまあ」というい感想も見られたため、しばらく我慢すれば使い物になるのかな、と思いつつ寝る。
この顛末、楽天の立場で考えてみる。
一番意識しているのは、アマゾンの動向だ。日本での電子書籍販売を始める始めるとずっと噂され、何月からはじめる、とかいう報道が出たがガセだったりしたが、最近になってようやくアマゾン側も「やる」と明言するようになった。
そのときが近いのは間違いないが、いつから、ということに関してははっきりと手の内を見せない。もしアマゾンがサービスを開始し、キンドルを国内で売り始めたら、あとから出ていっても楽天koboは太刀打ちできそうにない。
だから、何が何でも、絶対、アマゾンより先に始める必要がある。
そのためには、スタート時の品揃えやサービスの質を多少犠牲にするのもやむを得ない。
楽天は、このように考えたのではないだろうか。
今はまだ、国内の電子書籍事業には覇者がおらず、群雄割拠の状態。
天下を取るためには、荒っぽいこともしないといけない、と、三木谷社長は戦国武将や三国志の諸侯のように思ったのだろう。
で、初日にサーバーが落ちたのは予想外に客がついたためということで、むしろいいこととも思える。
新規開店のパチンコ屋に並んだ人が突入の際に血だらけになる、みたいなもんで、ある意味みんなの期待の表れだ。
ただ、それによって評判が落ち、今後客が飛んだりしたら元も子もないが。1日1000冊ずつ品揃えを増やす、とも言っているようだし、勝負はこれからであろう。
さて、話題のkobo、実際に手に取ってみた感想だが。悪くはない。
ちゃんと読みやすいし目も疲れない。
ただ、タッチパネルでの操作がイマイチうまくいかない。
ページをめくったりメニューをいじったりするときに、3回に2回、あるいは4回に3回くらい失敗する。
オレがジジイなだけかも知れないし、慣れればうまくできるようになるのかも知れない。
今後改良できるものなら、して欲しいところだ。
ともあれ、去年キンドル(アメリカで発売)を壊してしまって以来、読書端末なしの生活が続いて寂しかったが、これで当分電子書籍を堪能できる。
ただし、キンドルが日本で発売されれば、あっさり乗り換えるかも知れない。
頑張れよ、楽天。
7980円、国内の他の端末に比べれば激安。
元々カナダの会社が販売していたが、楽天がその会社を買収して、電子書籍販売もひっくるめて日本でのサービスを始めた。
三木谷社長自らが陣頭に立って宣伝するなど、大変な力の入れ様だ。
で、発売され、続々とユーザーの手元に届いてみれば、ネット上に不満が噴出する事態となった。
発売日の前日に注文し、発売日の翌日に届けられたオレは、発売日当日の間中、実際に手に取った人達の感触をツイッターなどで調査し続けたのだ。
7月19日の発売日、昼間はまだよかったけれども、夜になり、購入者が続々と帰宅して箱を開けだしてから様子がかなりヤバくなった。
アクティベーションのためにネットに繋げても、まったく先に進まない、何だこりゃ、と。
サーバーが混雑して、さばききれなくなったらしい。
そのほか、ユーザーの不満は・初期化のためにパソコンが必要で、しかもソフトをダウンロードしたりいろいろ手間がかかるなんてダメだ、アマゾンのキンドルはそんな手間をかけなくてもいきなり使えた。
・日本語の本の品揃えが少ない。読みたい本がない。
・本の値段が思ったよりも安くない。
・本のジャンル分けがいい加減。和書洋書が混在していて探しにくい。
といったところ。
自分の手元に届く前にこのような酷評をさんざん見てしまったためにその夜は寝付きが悪かった。
ただ、不満は主にソフト面であり、ハードについては「まあまあ」というい感想も見られたため、しばらく我慢すれば使い物になるのかな、と思いつつ寝る。
この顛末、楽天の立場で考えてみる。
一番意識しているのは、アマゾンの動向だ。日本での電子書籍販売を始める始めるとずっと噂され、何月からはじめる、とかいう報道が出たがガセだったりしたが、最近になってようやくアマゾン側も「やる」と明言するようになった。
そのときが近いのは間違いないが、いつから、ということに関してははっきりと手の内を見せない。もしアマゾンがサービスを開始し、キンドルを国内で売り始めたら、あとから出ていっても楽天koboは太刀打ちできそうにない。
だから、何が何でも、絶対、アマゾンより先に始める必要がある。
そのためには、スタート時の品揃えやサービスの質を多少犠牲にするのもやむを得ない。
楽天は、このように考えたのではないだろうか。
今はまだ、国内の電子書籍事業には覇者がおらず、群雄割拠の状態。
天下を取るためには、荒っぽいこともしないといけない、と、三木谷社長は戦国武将や三国志の諸侯のように思ったのだろう。
で、初日にサーバーが落ちたのは予想外に客がついたためということで、むしろいいこととも思える。
新規開店のパチンコ屋に並んだ人が突入の際に血だらけになる、みたいなもんで、ある意味みんなの期待の表れだ。
ただ、それによって評判が落ち、今後客が飛んだりしたら元も子もないが。1日1000冊ずつ品揃えを増やす、とも言っているようだし、勝負はこれからであろう。
さて、話題のkobo、実際に手に取ってみた感想だが。悪くはない。
ちゃんと読みやすいし目も疲れない。
ただ、タッチパネルでの操作がイマイチうまくいかない。
ページをめくったりメニューをいじったりするときに、3回に2回、あるいは4回に3回くらい失敗する。
オレがジジイなだけかも知れないし、慣れればうまくできるようになるのかも知れない。
今後改良できるものなら、して欲しいところだ。
ともあれ、去年キンドル(アメリカで発売)を壊してしまって以来、読書端末なしの生活が続いて寂しかったが、これで当分電子書籍を堪能できる。
ただし、キンドルが日本で発売されれば、あっさり乗り換えるかも知れない。
頑張れよ、楽天。