給料日の昼下がり、ハセガワはおろしたてのお給料をふところに贅沢なランチを楽しもうと、とあるお店ののれんをくぐりました。
ふだん節制を意識して「残りものシリーズ」ばかり食べている日々、給料日ぐらいはいいものを食べようと胃袋的には和食が食べたかったのになぜか向かったのは自然食のパスタ屋さん。
地下に下り(パスタ屋って地下に多い気がする)、店内はほどよく空いていて、ぼんやり考えごとをするにはピッタリなかんじの雰囲気。
ところでここのところ私は”ネタ帳”なるものを持ち歩いていて、ことあるごとによくわかないことを書き込んでいるのですが、
席に座ってメモ帳・ペンを出したら
店員さんが「この人、もしかして雑誌の記者でうちのことをコッソリ調べにきたんじゃ…!?」
と思ってるんじゃないかという妄想にとらわれ始めました。
いや、でもわからない。だってまだ半分も飲んでいないコップにやたら水をいれてくれるし。なんか観察されてる気がする。
妄想です。でもそんな状況が楽しい自分がいる。
とりあえず注文。今日は贅沢デーなので、デザート付きを頼みました。清水の舞台から飛び降りる思いです。
料理がくるまでのあいだヒマなので、店の奥の席にいるふたりの女の子の会話を盗み聞きしてみます。
変人行為ですが宮崎駿だって同じようなことしてるんだからいいんです。
「あたしさー 中国の秘境見に行きたいんだけど!あの岩とかさー」
「あー 見たい見たい!」
「「爆笑」」
なぜ笑う…
とりあえず岩のイメージを共有してる彼女らのコミュニケーションはすごいと思います。もちろんメモりました。
そうこうしてるうちに料理がきました。
私が必死になにかメモっているので内容が気になって偵察にきたんでしょうか。
割り箸を割ります。なんだかいい素材の割り箸です。軽くてソフトなかんじのポテロングみたいなお箸です。じゃがりこよりはポテロング。
そのお箸でパスタを――
ポキッ
儚げな手ごたえで折れました。
その感触はまさにポテロング。
しかたなくもうひとつ置いてあった箸を使うことに。お箸とスプーンを両手に操ります。
しかしよく考えたら箸とスプーンって変じゃないですか?
フォークのほうが見た目にもしっくりだし…フォークがないのか…
「経済的にもぜったいにフォーク」と私が記者なら書いてます。
そんなことをメモっていたら店員さんがまたお水を入れてくれました。
箸を写メったのでやはり疑われているんでしょうか。
もたもたパスタを食べているとデザートがきました。まだパスタ食べてるのに。気遣いなのか急かしてるのか。
カボチャのチーズケーキと紫芋のアイスです。 フォークあったんですね…
チーズケーキのほうがあまりにもボロボロと崩れて分離するのでしまいにはアイスをからめてスプーンですくってました。ここまできたらもう食器の使い道とか気にしてられません。
私はなにか食べている間はすごくよく頭が回転しまして、ふだんは食べるときにメモ帳などないので今日はここぞと書きまくったため、やはり記者に見えたかもしれません。
安心してください、記者でもなければ超グルメなお料理研究家でもありません。
まあせいぜいここのブログのネタになるくらいです。
私が食べ終わるころ、中国の秘境に行きたい女の子たちはまだおしゃべりをしていました。
もう秘境のことなんてどうでもよさそうです。覚えてるの岩だけだもんね。
用事があった私はアップルジュースを飲みきれず席を立つことに。
全体的にちゃんとおいしかったです。おいしかったと書いておかないとなんだか申し訳ない気がします。
しかしご飯時にメモを持ってるのは便利だとわかりました。料理の味なんて何一つメモってないですが。

