ハロー、今、君にすばらしい世界がみえますか
銀河鉄道の夜に
僕はもう空の向こうに
飛びたってしまいたい
あなたをおもいながら

(新訳銀河鉄道の夜/銀杏BOYZ)


人にはそれぞれ事情があって
心で泣いて顔では笑ってたり
何もないふりをして日常を過ごしてたりする

私にももちろんいろいろとあります。

この春に母が旅立ちました。

病気知らずで元気だった母、わずか5ヶ月の間に
いろいろとあり、もう目の前にはいません。

こういう世の中なので
その5ヶ月はほぼ会えず
画面の中で会話だけでした。

告別式で私はいいました。
「母が人生の手本でした。母のようになりたい。そして、いつかまた会える日を楽しみにしています。」と。

娘が生まれてからこの5年間
ほとんどの週末を朝から晩までお世話をしてくれました。

私たちの暮らし、そしてお店は
娘と母、私たちの4人5脚でやってきたようなものです。

ほんとうに助かったし、楽しくやってくることができました。
0歳からお世話してもらってたので大変な時もあったとは思うけど、孫とのかけがえのない時間を過ごせてもらえたことを今では良かったと思っています。

母がいなくなって半年。

まだ受け入れることができないでままでいます。
実家はもう空っぽだけど、いつものようにそこにいて「さぁ、がんばろっ」ってハツラツとしたおかんがいるように思います。

告別式、四十九日、百か日としっかりやってきました。毎朝、毎晩写真に手を合わせ心で会話しています。母の言葉はすぐに聞こえます。
全て前向きな言葉です。

今はこの現実を振り切りたい。
考えることをしたくないという思いです。

だから
目まぐるしい毎日を駆け抜けたい。
精一杯、生きようって思う。

十代の頃から考えていた。
両親がいつかいなくなるという怖さ。
大人になるって事は、
失うものが多くなるということ。
そう思って大人になることがいやだった。

時を経て
自分が大人になり親になって
両親がいなくなってしまった。

ずっと恐れていた未来がやってきた。

悲しい。
寂しい。
気持ちどうしたらいいのかわならなくなります。


でも有り難いことに
守るべき家族がいる。
まだ娘は5歳。

私たち親が健康で
毎日しっかり頑張って生きて
泣いたり、笑ったりして
お互いに成長していきたい。

娘は5歳にして
じいちゃん、猫の空ちゃん、ばぁちゃんと
お別れをした。

まだ5歳なのに
大きな別れを多く経験しました。

彼女は頑張り屋さんで
日々、その悲しみを我慢していて、、

でも時には堪えられず悲しみが湧いてきて
大声を出して泣いてしまう。

生きるってことは悲しいことも楽しいことも
いろいろある。


娘を見ているとなんだか泣けるほど大切に思う。


母は私に昔、よく言っていました
「人には迷惑をかけるな」と。

やりたいように生きてもいい
でも責任は自分でしっかりとりなさい。

そういうことだと大人になって理解できた。

私たちのやっていること、やりたいことを
凄く理解し応援してくれた母。

母のような親でありたいと思います。
おかん、ほんまにありがとう。
またいつか、できればもっと遠い未来にそっちに行くね。


母の介護を考えていたので
もう買い付けには行けないし行かないと考えていました。

春が過ぎて今。


「あんた、私のことはええから、しっかり仕事してきぃ」

って母に言われてるような気がして。
すぐにチケットをとりました。

母の最後の優しさのように感じます。


長くなってしまいましたが
この北欧の旅は私たちの通過点でもあるし
再出発でもあります。

久しぶりのロッタ、北欧の旅。
是非、楽しみにしていてください。

長々とありがとうございました。