空汰がお空に旅立った

前の日。


これまで泣かなかった娘が

どうしようもないほど泣いた。


立てなくなった空ちゃんを見て

受け入れたくなかったことを

受け入れた瞬間だった。


「もうひとりの げんきな くうちゃんが ほしい


えーん かなしい


もう おわかれは いや


くうちゃん


にどと あわないのは いやだよ


にどと おわかれは いやだよ


まだ くうちゃんと いたい


いつも くうちゃん やさしいから


もう にどと あえないなんて いやだ


いやだよー

いやだよー


それは いやだよー」



空汰が苦しんでいる姿

娘が悲しんでいる姿


そんなの見たくないし

残してたくもなかった。


でも

彼女がもう少し成長し

そして大人になった時に

意味があるかもしれないと

胸が痛かったけど動画を撮りました。


その言葉そのままです。


娘にとって大きかった空ちゃんは

お兄さんだった。





そしてもうすぐ4歳の娘には

空ちゃんが小さくなり

友達のようになった。





空ちゃんがお空に旅立ち

姿を変える前の昨日の朝


保育園の前で保育園には行きたくないと泣いた。


先生方にお伝えし

一緒にお別れすることにしました。


奥さんは娘に

「今から空ちゃんはお星さまになるため電車に乗らないといけないの。だから一緒に駅までお見送りに行こうね。


お星さまになったら きっと新しい元気な空汰になれるんだよ。その時はまたお家にきてもらおうね」

と言った。


「いやだよーまだうちにいてほしい」


奥さんは

「空ちゃんがお星さまになったら、空汰星を一緒に探そうね 何色かな?」


娘は「くろと ちゃいろと みどり」

と答えた。


それは空ちゃんの色だった。



それから泣くことなく

彼女なりにこれから我慢しようと決めたようにみえました。



姿を変えた空汰。



娘は


「早くお家に帰ってこないかな」


といいました。




次のブログの投稿で

「空汰という猫の話」は終わりにしたいとおもいます。


たくさん読んで頂き、また温かいメッセージをありがとうございました。お返事はゆっくりと返させてくださいね。 



次の投稿は

「リッランとねこ」というスウェーデンの古い絵本について。



まるで娘と空ちゃんのようで。


空汰の闘病中、この絵本に救われました。

これからもきっとこの絵本に救われると思います。


「まるで あたらしい ねこみたい」


この言葉に勇気づけられました。




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