こんにちはロッタです。
国の予算を子供たちの成長に
未来に投資していただきたい。

Yahooニュースより



名古屋市の小学校給食が質素すぎるのではないかとネット上で話題になっている。発端となったのは東海テレビの125日の報道。その中で、名古屋市の小学校の給食の10年前のメニューと、現在のメニューとを比較した。年6回あったメンチカツが昨年度は1回、同じく年6回あったエビフライはゼロになったと伝え、デザートも年83回から、41回に半減したとした。一方で、切り干し大根や高野豆腐などを提供する機会が増えたとも伝えた。


名古屋市教育委員会に取材をすると、確かに過去10年ほどで、学校給食の献立には変化があったようだ。提供された2009年の給食写真と見比べると、副菜やデザートを中心に品数が減っていることが分かる。


こうした背景にあるのは、給食費の問題だ。名古屋市教育委によると、名古屋市の給食費は月額3800円で、全国20の政令指定都市で最も安く抑えられてきた。消費増税などを受け、値上げする自治体が多い中、名古屋市は2009年に現在の値段になって以降、食材の工夫などでやりくりしてきたという。


名古屋市の給食をめぐって、ネット上では反響が広がっている。Twitterには、東海テレビの記事を引用して、「50年前より質素だ」「かわいそうで涙出てくるこれが先進国なのか?」などするコメントが続いた。

名古屋市教委では、2020年度から給食費を月額600円値上げし、4400円にする予定。市教委の担当者は「食材費が高騰しているため、使える食材が限られてきた。安くて栄養価のある食品に頼ってきたが、限界だ」と説明。600円の値上げによって「いろんな食材を提供できるようにしたい」と述べた。保護者を対象にしたアンケートでも約7割が値上げに理解も示しているという。


名古屋市の給食をめぐって注目が集まった学校給食。Twitter上には、韓国やフランスなど、他国の給食の写真を上げるユーザーもいた。


しかし、そもそも日本の学校給食は、低い肥満率や高い食育意識につながっているとも言われてきた。児童自ら配膳や片付けをする仕組みにも注目が集まることもある。学校栄養士の情報サイト「給食ひろば」の運営に関わる管理栄養士の河村杏奈さんは、ハフポストの取材に対し、「日本の学校給食の現場は、栄養士が入り、衛生的にもレベルが高い。海外から視察を受けることもある」と話す。


その上で、河村さんは、今回の名古屋市の件について「魚介類などは値段が高く、給食ではなかなか手が届かない。お金をかければ良いというものではないが、バリエーションに富んだ献立に変更していくためには、学校単位だけではなく、市や県、国のレベルでの支援も必要ではないか」と述べた。