社長の言葉が伝わっているか | 株式会社WEB社長@井手口純啓オフィシャルブログ

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株式会社WEB代表取締役社長@井手口純啓です。
あなたのインターネット御用聞きでありたい!

創業間もない会社では、頻繁に社長が社員へ語りかけ、事業に対する情熱を伝えます。

ところが世間から認められ、業績が安定する頃になると、社長は偉い人に変わります。


無礼講のはずの酒席でも、社員は社長との距離を測り、
逆鱗に触れないように神経をつかいます。
社長のスピーチや社内報の原稿は、定型を逸脱しない範囲で準備されます。


こうなると社長は象徴的な存在となり、社員と心を通わせるのは難しくなります。
朝礼で経営理念や創業精神を復唱させても、肉声で伝えられない言葉に魂は宿りません。

経営活動全般が数値データで運営され、システムに従うのが最善のルールと錯覚します。
社長の意思から遠く離れて、会社という組織がひとり歩きを始めます。

小さな会社なら経営幹部を集め、社長が自分の言葉で語りかけることです。

ソニーやホンダを世界の一流企業に押し上げたのは、
草創期の青臭い経営論であることを忘れてはなりません。


社長の力強い言葉に心を動かされた経営幹部は、熱い思いをそのまま部下へ伝えます。
社長を中心にしたコミュニティを築ければ、一枚岩の強靱な組織が育ちます。

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大きな会社なら社内報やメールを活用し、
定期的に社長からのメッセージを送り続けることです。

経営情報に限らず、趣味や季節の随想でも、社長の人柄を受けとめれば、
社員は働くスタンスを定められます。
何を最優先すべきか、社長の気持ちになって動きます。

社長を雲の上の人と感じるか、旗頭と認めるか、社員の働く意欲は大きく変わります。

会社という組織の活動が、社会常識や法秩序に逸脱していないか、
コンプライアンスが強く問われていますが、
社長の真意を真正面から受けとめる会社では、
世の中に顔向けできない不祥事を引き起こしません。

経営活動の目的が利益だけでなく、広く社会に貢献するためと理解して、
自分と会社の役割を強く意識して行動するからです。

社員の力不足を嘆くより、社長が何をやりたいのか、明らかな方向性を示しましょう。
社長の言葉が聞こえれば、社員は間違いなく耳を澄まし、
期待に応えられるよう創意工夫を重ねます。

迷ったときや壁にぶつかったときは、社長の言葉を励みに二枚腰、三枚腰で粘ります。

規模の大小や歴史の長短に関わらず、社長の言葉は社員を奮い立たせます。