26日に娘が部活を引退した。
バレーボールを始めて9年間・・・小学時代から寝食を忘れ、子供らしい遊びも捨て、ただひたすらに打ち込んできた・・・結果は散々たるものだった。
親心を捨て一指導者として見ても誰よりも命がけの9年だったと思う。
しかし高校の部活とは推薦組にだけ有利に働く世界であった。
いくら指導者と話しても全く納得のいかない話である。
所詮世の中は金と権力とゴマすりなのだと親子ともども痛感した。
そして純真無垢だった娘は「大人の汚さ」を知り、人間を信じる心を捨て去ってしまった。
人間は所詮私利私欲にまみれた地球のダニである。
亡き親父も俺も娘すらも人間を信じ、人間に裏切られ、地獄を味わってきた。
今思う。スポーツマンシップとは一体何なのか?
たぶん「指導者にゴマをすり、金にものを言わせて、努力を無視される世界」がスポーツマンシップなのだろう。
引退したから言うのだが、現役選手が万引きをしたこともあった。
だが学校は彼女がエース扱いと言うだけで事件を隠ぺいし春高予選にも平気な顔で出場させていた。
真面目になんら罪を犯すこともなく、ただひたすらバレーに打ち込んできた人間は一度も出場させてもらえないのだ。社会でもそうだが、有名であれば犯罪者でも平気で特別扱いされる・・・これが今の日本人の腐った現状である。
万引き少女はその後も試合で遠方に行った際、ホテルのロビーで男子と密会してさえもいた。
それすら学校は隠ぺいである。そして真面目な選手は補欠にすらなれなかった。
JVAには高校バレー部の内情をよく調査してもらいたいものである。
そしてそれを隠ぺいした顧問にはそれ相応の処分を求めたいと思う。
翌日、俺は父の49日法要に出かけた。
広島である。とある宗教に在籍していたせいかそれ専用の墓地に埋葬された。
お線香も花も添えられない墓地である。
なにかむなしいものを感じた。