100年に1度の大不況と言われている今、ネット通販と呼ばれる
ネットショッピング業界はどう変化したのでしょうか。

先日、300社が参加しているアフィリエイトネットワークを運営
しているリンクシェア・ジャパン社から、自社のアフィリエイト
ネットワークに参加するECサイト上でのユーザー動向分析が
発表されました。

約300社が参加しているという同社のアフィリエイトネット
ワークには、「Sony Style」や「ユニクロオンライン」、
「イトーヨーカドーネット通販」などの大手も参画しています。

すでに退任されてしまいましたが、同社の創業時から社長を
務めていた花崎茂晴前社長は、同社サービス利用者の購入傾向を
分析すれば、不況時代のネット通販の状況が見えると語って
いらっしゃいました。

分析の結果では、同社アフィリエイトネットワークを通じて
販売された全商品の平均単価が、2006~2008年度にかけて
低下傾向にあったということです。
特に不況の入口とされる2008年度は平均単価が急落した
という結果が出ています。

しかし、平均単価の低下とは反比例し、1回の購買における
購入アイテムの数は増加傾向にあります!
2006年に約2個だった1回における購入アイテム数が、
2007年には約2,7個に増加しています。

花崎前社長曰く、「不況下で消費者は価格に敏感になっている」
、また送料が無料になる金額まで購買個数で調整していることを
「送料を節約しているのだろう」と話しています。

さらにサイトという意味でも、消費者は比較検討をしています。
ポイントとなっているのは、サイト毎の【お得度】だという。

ポイント還元サイト経由でECサイトを訪れても、実際に商品を
購入する人の割合が減少しています。
花崎前社長の分析では、「ポイントサイトのユーザーも、
よりお得なサイトを探し、比較しながら購入している」との
ことです。

ここまでのリンクシェア・ジャパンの分析をもとに傾向と対策を
考えるのであれば、ECサイトを運営している人は、ECサイトの
お得感をアピールしなければならないというわけです。

そして、価格.comのような比較サイトを運営している方々は、
多くの情報量と正確性がより求められるということです。

不況のアンケートの中に、労働時間についての質問があったのを
思い出しました。
従業員の削減があり、個人では忙しくなったという回答も
ありましたが、全体的には残業が減り、自分の時間が取れる
ようになったという回答が例年よりも増加傾向にあったようです。

そこから考えると、今までよりも時間ができたユーザーたちは、
1つの商品を購入する際に使う時間も、単純に増加傾向にあると
推察します。
そして、少しでも質のよい製品を、少しでも安く、送料も無しで
、お得感のある買い方を求めてネット上を彷徨っているわけです。
この傾向をピンチと感じるのではなく、私の読者の方々には
是非チャンスと考えて欲しいわけです。

お得なサイトを探しているということは、ユーザーが動いている
ということなのです。
動きがある時こそ、新規顧客を捕まえるチャンスなのです!
もちろん既存のお客様を離さないように配慮も必要ですが、
既存には現在のインターフェースでサイトを見せ、新規客用に
別ドメインなどのインターフェースを制作し、商品単価が低めで、
約3個ぐらいの商品を購入すると送料が無料になり、さらに
同サイトで中・長期的に買い物すると特典がついてくる
ようなサイトの見せ方をしてみるのは如何でしょう。

まぁベタだと思われるかもしれませんが、こちらのサイトから
今までのサイトへの流入も計算に入れてサイト構築を行えば
さらに売上向上が見込めるのではないでしょうか。

ベタな手法以外ももちろんありますが、ここからはまたの機会
に!


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