私も計画停電が予定されている時間帯はほとんど暖房を使わずにがんばっていたんですが、なにぶん、寒さにはむちゃくちゃ弱い私…加えて、震災以来気持ち的に疲れがたまっていたのか、先週突然熱を出してしまいました。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし、ですね。
さて、もう震災前の話なのですが、いつもの勉強会に参加したところ、「最近、困る原稿が多い」という話になりました。わけのわからない日本語、というわけではありません。「Webサイト用」の体裁になっていない原稿が多い、ということです。
このテーマ、以前どこかで書いたような気もするのですが、大切なことなので改めて記事にしたいと思います。
今は大変な雑誌不況で、休刊・廃刊になるものも多いようです。その影響もあると思いますが、これまで紙の出版物で執筆していたライターさんたちがサイトの原稿を書くこともとても増えてきました。
いうまでもなく、紙媒体は紙媒体、サイトはサイトです。構成もルールもユーザーが見るシチュエーションもみな違います。ところが、雑誌で長年活躍されてきたライターさんの中には、サイトにはサイトのルールがあることをご存じない方も少なくありません。
本来であれば、そこはディレクターが調整すべきところですが、コストや進行上の都合で「完全原稿を提供いただく」という条件付きになることがけっこうあります。その場合、原稿がどんな体裁であろうと、受け取った原稿をそのままページに流し込む、というということになります。
もちろん、問題がないことも多いですが、場合によっては狙った効果が出なかったり、読みづらくて離脱する人が多くなるという結果を招いてしまいます。
サイト用原稿を書く際に気をつけたいことは以下の通りです。
・ページ設計を確認
ページ設計とは「どのようにそのページを見せるか」という構成案のこと。文章を段落分けして見せるのか、その場合、一段落の文字数はどれくらいか、また他のページへのリンクをどうするか、などを決めています。一般的には「ワイヤーフレーム」といわれる線画で提供されます。
・見出し部分を確認
ページ設計では、どの部分を「見出しタグ」で扱うかもだいたい決めています。どの部分が見出しタグになるのかは最低限確認し、その部分に主要なキーワードを盛り込むようにしましょう。
・機種依存文字を確認
サイトでは「機種依存文字」といわれる環境によって文字化けしてしまう文字の使用はNGとなっています。どんな文字が機種依存文字か分からない場合は業者の方に遠慮なく質問しましょう。○付文字やローマ数字、一文字で表す( )付文字、数量単位などはほとんど機種依存文字です。
ライターさんにそこまで求めるのが難しい場合は、基本となる原稿だけ提供し、サイト用にリライトしてもらうという手もあります。
その分のコストは当然追加で必要ですが、せっかく作ったサイトが狙った効果を発揮しないのでは元も子もありません。総予算との兼ね合いで判断してみてください。
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