美由が、罪なき天人と村人を殺した事件は


後からこう呼ばれた。


『悪魔の祟り』と・・・――――



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「悪魔の祟り」は、戦争が起こった村の隣の村までうわさが流れていた。


”女の白い肌が、村人の返り血で紅く染まっていった”


”実は、天人は無幽村は、襲っておらず、あの女が殺したんじゃないか”


事実が流れたり、そうじゃないことも流れた。


しかし、どっちでも美由にはデメリットなことばかりだ。


美由は18歳。


自分じゃ、どうにもできないと思った。


「やっぱり・・・この”悪魔の使い”のせいなんだ・・・。


こんな目があるから・・・私にいいことは起こらないんだ。


こんな目、いらない。雅・・・やっぱり、私に合う目なんてなかったんだ。


・・・雅・・・あなただけでもいてくれたら・・・私は、今の状況を乗り越えられたかもしれない。


でも・・・あなたは、私がこの手で殺めてしまった。


もう帰ってくることなんてない。私の目の前には現れてくれないの・・・。


どうしたらいいのか教えてよ。私の先生でしょ・・・?


雅・・・!!!!」



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「悪魔の祟り」から5年・・・。


美由は、指名手配されていた。


どこへ行ったらいいのか。


自分は何のためにいるのか・・・。


誰もその真実を教えてくれない。教えようとしない。


もっと、もっと遠いところへ行こう。


誰も私のことを知らないところまで・・・!!!


美由は、走った。走り続けた。


そこでたどり着いたのは・・・――――


”江戸”。


「ここからまた、新しい人生が始まるのね・・・」


美由は、そう呟いた。