美由が、真選組に連れていかれてから2年の月日が流れた。
俺ももうおっさんになったかな、って思うほど
休みの日もゴロゴロしてる。
いつもじゃね?とか言ったヤツ。
罰として俺ん家の掃除よろしく。
俺は、今でも美由のことを想ってる。
正直、人を好きになっても俺はそんなに続かないと思ってた。
でも、アイツ・・・美由だけは違った。
俺は・・・お前が必要なんだ。
早く・・・帰ってきてくれよ。
そう思いながら、俺はテレビを見ていた。
結野アナが出ているが、最近はそれどころじゃない。
まあ、かわいいな~とは思うが、美由のことが頭から離れない。
俺がテレビを消した瞬間・・・――――
ピンポーン・・・
インターフォンがなった。
「んだよ・・・こんな朝っぱらから・・・。
はいは~い・・・っと」
ガラガラ
俺は、ドアを開けた。
「・・・。」
自分の目を疑った。
目の前にいたのは・・・――――
俺の愛しい女。
美由・・・。
「は?お前・・・何してんの?」
「・・・かったから・・・」
「?何?聞こえないんだけ・・・」
俺が言いかけた瞬間。
美由は、突然俺にキスをした。
「???美由・・・お前・・・」
「刑期は終わったの。だから・・・あんたんとこに来てあげた訳。
お分かり?」
美由は、腕を組んで言った。
「いや・・・まあそれは分かるけどよぉ・・・。
今の・・・」
「い、今のは別にっ・・・あんたのことが好きな訳じゃないんだからねっ!!」
・・・なんだこのかわいい生き物。
しかも、お手本のようなツンデレ。
俺は、フッと笑って、美由を抱き寄せた。
「ちょっと・・・部屋入って」
「ん・・・」
俺は、美由を離して、代わりに手を掴んだ。
そのまま美由を家へと招き入れる。
「あのね・・・銀時」
美由が言った。
「私・・・今まで、雅が・・・師匠が大好きだったの。
でも・・・自分で殺しちゃって。
それで、あんなんになってたって訳。
雅は、もう戻ってこないのにね・・・バカみたい・・・」
紅い瞳から涙が零れ落ちた。
体が勝手に動いた。
美由を抱きしめ、キスをする。
何回も・・・何回も優しいキスを。
「大丈夫・・・。俺は、お前を置いていかねぇよ。
1人にしねぇから。安心しろ」
美由は何も言わなかったが、俺の背中に手を回し、力をこめた。
コレが美由の返事だと思った。
「美由・・・好きだ。愛してる・・・」
「・・・うん」
「おま・・・うんって。『私も好きよ』みたいなこと言えよ」
「なっ・・・い、言える訳ないでしょっ!!」
美由が俺の腕からスルリと抜け出て、言った。
「ん~?な~んで」
「・・・は、恥ずかしいでしょっ!!しかも・・・私、銀時にひどいことしたし・・・。
会ったばっかりだし・・・。」
「・・・別に・・・理由なんていらねぇだろ?お前が俺のこと好き。それだけで十分だ」
「・・・。好きなんて言ってないし・・・」
頬を真っ赤に染めている彼女がかわいくてたまなかった。
俺は、美由にゆっくりと近づき、またキスをした。
今度は・・・さっきみたいな子供のキスじゃなくて、大人のキスを・・・。
「ん・・・」
愛しい人の甘い声。
俺は我慢できなくなって・・・――――
ずっと、ずっと・・・美由を抱いた。
何回も何回も・・・。
俺は、君がいるから生きていける。
君がいてくれて・・・ホントに良かった。
愛してるよ、美由・・・――――
~完~

