多くの小学校、小学生向けの塾などが「グローバル」「英語」を売りにしているという。

これからの時代、いくら翻訳アプリ、webでの翻訳機能が上がっても、

能動的に英語が話せる、書ける、聴いて即座に理解できることが情報取得という点において、
非常に有利であることは否定できない。

私自身、英語圏で7年近く暮らしてきて英語もそこそこ理解できるので、
友人たちには「英語ができると本当に得するよ」といっているし、
いまの子供たちが大人になる頃にはますます英語の重要性が高まっているかもしれない。
かもしれない、というのは、今後翻訳機能が高まってくると、
翻訳の為のインプットの言語、日→英の翻訳なら日本語、が、しっかりしていること、
正しい語彙、論理的な文章で話され書かれていることのほうが
重要視されてくるかもしれないからだ。

しかしアウトプットされた英語が正しいかどうかの判断に、やはり英語力が要る。

また、ますます増える帰国子女への受け皿として
英語でも参加できる授業があるのは悪いことではないだろうが、
両親とも日本人で、日本で生まれ育った子供が国語をおろそかにしてまで、
基礎力をつける段階から英語漬けで教育を受け、

果たして後から後悔しないといえるだろうかはてなマーク 真顔

私はいままで何社もの外資系企業に派遣として勤めた経験から、
両親とも日本人なのに両親の英語コンプレックスから、

インターナショナルスクール(アメリカンスクール)に通わされた人を

何人か知っている。

 

彼らの多くは日本語が話せ敬語もそこそこ使えるのだが、漢字が弱い。
読み書きのレベルが小学校中学年程度で止まっているのだ。

親たちはひょっとして、

英語が堪能なら→海外で広く就職の機会がある→食いっぱぐれがないであろう
→いや、むしろ平均より高い給料を貰うだろう
→だから漢字より国語力より英語
→ってか、自分たちが海外旅行に子供と行った時ガイドを雇う必要ないもんねてへぺろ

といった程度(あえて程度というが)の考えで、

子供を初等教育からインターにいれていないか。

しかし私は自身がそういった教育を受けた日本人と数多く、
職場で接した経験から以下の懸念を持つ。

  1. 漢字が弱いと日本企業で使えない
  2. 英語(インターでは国語だが)以外の教科のレベルは果たしてどうか
  3. アイデンティティ・クライシス(私ってナニ?問題)



1. について
外資系であっても日本法人なら、当然ながら漢字は使う。
どの程度、漢字力を必要とされるかは部門による。
セールスなら低い可能性があるし、人事・総務等の管理部門なら多い。
付き合うメガバンクや社保関係の役所は書類のほとんどが日本語のみで、
メガバンクなども、「法人は今後当支店では扱わない。扱う支店でも要予約。」等の

大事な知らせを英語で用意していない。(これは腹が立つプンプン


取引先企業の多くは日本企業で窓口も日本人。
漢字が書けない、読めない、読めても小学生4年くらいで知識が止まっている。
これでは恥ずかしくて表にだせないし仕事で使えない。(全く使えないわけではないですが)

会話や書類などの打ち合わせ内容を四文字熟語まで含めて説明し直さねばならず、
フォローが必要なのでかえって効率が悪い。

日本で仕事するのに、子供の頃から英語を勉強していないと
追いつけないほどの英語力は必要とされていない。
そういった英語「力」とは主に発音だ。
プロのナレーター、俳優(声優)、歌手などの、声を主体とした仕事でなら
幼い頃から身に付けた英語力が力を発揮しやすくなる。
大人になってからこの部分を伸ばすのは難しい。
しかしそのような分野の職業を目指すのでない限り、
英語力が必須だったとしても、
大学や社会人になってから真剣に英語を勉強しても追いつける。
実際そうやって多くの日本人や非英語圏の外国人が、
大きくなってから身につけた英語力で業務をこなしている。

また、今後、欧米、または欧米の影響を強くうけた国よりも
日本のほうが住みやすい、子育てしやすい環境にある、
と判断することもあると思う。
 

少なくとも、外国人(特に西洋人)では

そのような判断をすでにしている人が私の周りで続出している。
米でも豪でもドラッグの問題は小学生にまで及び

(8歳の子供に売買をさせたりするそうだ)、
また、銃乱射、論理なき同調圧力による不当な言論弾圧が

公然と一流大学レベルにまで起きていて、スターリン時代のソ連を思わせるゲッソリ

このような事情から、少なくとも子育ての間だけでも、
日本への移住を希望する人が増えている(私個人の実感でいえば)

その時、日本で育った日本人なのに、

日本語力という強みがなく、英語能力だけで彼らと就活を争えるか?
インターで育った日本人の英語力は英語圏で育ったネイティブと比べると、
言葉を扱う能力が弱いと感じることが多いのだが。

2.
英語以外の勉強。
ここの科目がインターはレベルがあまり高くないと聞く。
というか、レベルの高いインターの数がとても少なく、

そもそも教員のレベル自体を選べるほど教員の数が多くない。
 

教員は競争に晒されていないので、授業もそれほど真剣ではない、

というのを実際にインターで事務員として働いているイギリス人から聞いた。ガーン
特に算数(数学)のレベルが低いといっていた。
また、歴史を学ぶ時は彼らの視点になるので

自国・日本の歴史について常識レベルのことを知らず、
ただ恥をかくだけでなく精神的な拠り所がない状態で育ち

心理的に不安を抱えたままで大人になる子が多いと思ったが、
この問題について親はちゃんと調べているのだろうか?

 

それが、3.の問題にもなるが、
アイデンティティ・クライシスにつながる。


子供の頃は親のそばにいるだけでは感じない不安感を社会の中で感じながら育つ。

その時、帰属意識が子供を支えるが、その帰属意識を感じにくい状態で、
自国内外国人のような状態で育つのは精神的な充足感に繋がりにくいのではないか。


もちろんこの点については家での教育、親からの教えで補足できるのかもしれない。
しかしこの点について子供の不安を理解できない親だからこそ、
我が子を初等教育から、入れる必要もないインターに入れるのではないか。


非英語圏の海外で、現地校ではなくインターに入れる、というのは理解できなくもない。
話者の少ない現地語で学ばせるくらいなら、

話者が多く世界語として通用している英語を身に付けさせたい。
どうせ日本人学校もないし、、、というなら理解できるが
 

しかし日本で生まれ育ち、しばらく日本で暮らすのであれば、

授業料が高くて授業のレベルがよく見えないインターに入れる必要がない・・・・
はずではないか キョロキョロはてなマーク

いま小学生くらいの子供を持つ親の世代の若い時はまだまだアメリカが強く、
米国内で倫理観もそれなりにあった。

エミー賞を5年連続でとった米の超人気ドラマ、「ザ・ホワイトハウス」(原題 The West Wing)のシーズン1を久々に観たら、民主党の大統領、バートレット(マーティン・シーン)の台詞が、今の時代で言えば共和党より遥かに右パーで思わず唸ってしまった。

いつから米は中道がこんなに左に引っ張られてしまったの笑い泣き、と。

この先、2020年代、2030年代、海外、
特にマルクス主義者の進出著しい、英語圏(アメリカカナダイギリス、豪、ニュージーランド)で

どのような価値観に基づき社会が変化しているか分からない。
少なくともいまの状況だと、
大きく斜め下に退化(彼らはプログレッシブと呼んでいる)している可能性がある。
もちろん日本がどうなっているのかまったく楽観できない。

だからこそ、しっかりとした国語力日本を基礎力としてもっていることが

今後、大きな武器になるのではないだろうか。