2020年のこんな幕開けを誰が想像できたでしょうか。新型コロナウイルスの感染者や死者の数は増え続け、先の見えない不安の中、日本では、志村けんさんの訃報まで知らされました。

 

私のTwitterやInstagramにも「太田さんも気をつけて!」といったコメントをいただくことが増え、本当にありがたいなぁと感じています。いつもありがとうございます。

 

みなさんや、みなさんのご家族・お友達がご無事に過ごしていることを祈りながら、このブログを書いています。

 

 

 

今日は、私の家族の話をします。

私が生まれた太田家は、父、母、祖母、弟、の5人家族です。

 

故郷の川根本町という町は、これまで幾度となく話題にしてきたので、どんな場所か知ってくださっている方も多いかもしれませんね。


ご存じない方のために少しだけ説明すると、南アルプスの麓にあり面積の94%が森林という大自然、SLとお茶が自慢の静岡県北部にある田舎町です。

 

両親共働きだったため学校から戻るとおばあちゃんが私たちのお世話をしてくれました。世に言う、おばあちゃん子ですね。

 

 

そんな祖母も今ではだいぶ高齢になり、数年前からは痴呆が始まっていますが父と母の献身的な介護のおかげもあり、心は健康そのもの。食欲はビックリするほど旺盛で、相変わらず自分より人のことを考えています。

 

痴呆といっても孫のことを忘れたことは一度もなく、私や弟が東京から川根に帰ると、いつもニコニコとこぼれんばかりの笑顔で帰省を喜んでくれます。

 

 

でも私と弟は先月、久しぶりに連絡を取り合いました。新型肺炎のことについてです。

 

 

 

そして2人で、姉弟の誓いを立てました。

 

 

 

 

 

「コロナが落ち着くまで、川根には帰らない。」

 

 

 

 

 

大好きなおばあちゃんを守るためです。

 

 

 

 

私たちが東京から川根にウイルスを持ち込む可能性が、おばあちゃんにとって圧倒的に危険だと判断したからです。感染力の高い未知のウイルスに対しては「大切な人だから」会わない。という意識が予防になると言われているそうですが本当にそうだと思います。

 

私と弟は、ほぼ間違いなく今年は実家の新茶を摘むことはできません。

 

茶畑が青く生い茂り一番茶の時期を迎えるころ「そろそろ帰って来るずらかしん〜口笛」と首を長くして待つおばあちゃんを想うと張り裂けそうに胸が痛いです。

 

 

 

 

でもきっと弟も同じ気持ちです。いや、ひょっとしたら姉より辛いかもしれません。優しい子なので。

昔から、女の子のようにひ弱な弟をグイッと引っ張るのが、男勝りなお姉ちゃんの役目でした。


 

暗いニュースばかりの日々に知らず知らずのうちに不安になってしまうかもしれませんが、たぶんそれは自然なことです。私も最近は主にオンラインアプリやチャットなどを活用していて、たまに人肌が恋しく感じます。

 

尊敬する人生の先輩は「笑顔は百薬の長」と言って、パソコン画面の向こう側からいつものように愉快に笑わせてくれます。パソコンがなければ電話やお手紙でお話するのもいいかもしれません。

 

こんな時だからこそ、みなさんも大切にしている人とコミュニケーションをとり、笑顔でいてくださいね。

 

Because you are a loved oneピンクハート