皆さん、こんにちは。

 

皆さんは、少し前に私がシナリオを投稿した記事をご存知でしょうか。

 

 

遡ること約2か月前、「花火」というお題から短編の失恋ものを投稿しましたが、なんとこの度新作が完成いたしました

 

それも、シリーズもので

 

その名も、「エレメンター・グランド」

 

私個人の特撮好きが高じてできた、ヒーローものの短編シリーズです。

色々と考えていくうちに全12話の構想ができ始め、そのうち最初の3話「誕生編」として執筆しました。

 

 

 

等身大の青年が世界を守る戦いに身を投じることになり、悩んだりもしながらヒーローとして決意を固めていくドラマです。

人物紹介はこの1話に掲載しているので、できれば3話全て読んでいただければと思います。

 

 

 

〇登場人物(1話~3話)
・星野 大(ホシノ マサル)…両親を失い、なんでも屋の叔父の下で働く青年。困った人を見ると放っておけない。
・エレメンター・グランド…マサルが腕輪の力で変身した姿。精霊の力によって色が変わり、異なる武器とパワーを得る。マサルの力だけだと白い姿になる。
・逢坂 優希(アイサカ ユキ)…マサルの幼馴染で、共になんでも屋で働いている。機械に強い。
・星野 政五郎(ホシノ セイゴロウ)…大と優希の働くなんでも屋「ほしの」の所長で、元刑事。マサルにとっては叔父でもあり、両親亡き後彼を引き取った人物でもある。
・星野 めぐみ…マサルの姉で、マサルは「めぐ姉」と呼んでいる。
・テル…元素を司る精霊と人間が共存する世界、「エレメンティア」の戦士。冷静沈着で、重聖銃エッジガンナーという強力な武器を持つ。
・エリ…テルと同じく、エレメンティアの戦士の1人。様々な道具を操る手腕に長けており、こちら側の世界の技術にも興味津々。
・グランドマスター…エレメンティアにおいて、全ての元素を操る「最高の元魔師(げんまし)」。闇黒軍との戦いで命を落とす。
・精霊ブラム…エレメンティアの火の精霊。グランドマスターの死後腕輪の中で眠る。熱血漢。
・精霊ウォーカー…水の精霊。サル怪人タイセイに取り込まれる。紳士的。
・精霊ゾルド…土の精霊。クモ怪人ハッタに取り込まれる。老獪。
・闇皇帝(やみこうてい)ダート…世界を滅ぼす闇黒軍(あんこくぐん)の最高権力者。グランドマスターの決死の攻撃で実体を失う。
・黒務執政官(こくむしっせいかん)クインジャドウ…ダートの意のままに闇黒軍を取り仕切る存在。
・闇黒騎士(あんこくきし)ヴァリガナイト…ダートに生み出された闇黒軍最強の戦士。グランドを倒すことが使命。
・サル怪人タイセイ…闇皇帝が地上に送り込んだ怪人。水の精霊を取り込んでおりその力を使う。
・クモ怪人シッタ…クモ怪人兄弟の兄。風の精霊の力を使う。兄弟揃って血気盛んだが、比較的大人しい方。
・クモ怪人ハッタ…クモ怪人兄弟の弟。土の精霊の力を使う。兄よりも抑えがきかない。
・戦闘員ラスカ…闇黒軍が操る戦闘員。



〇エレメンティア

 五大元素を司る精霊と人間が共に暮らす世界、エレメンティア。
 今、その世界が燃えている。
 炎を背に立つのは、闇黒軍(あんこくぐん)を率いる闇皇帝ダート。
 膝をつきながらも、地に伏す戦士・テルとエリを庇うようにダートと相対するのは、全ての元素を操る「最高の元魔師」グランドマスター。
 辺りではダートが引き連れてきた奇械兵・ラスカの軍団が破壊の限りを尽くしている。

ダート「この世界、エレメンティアも我が軍門に下った。恥じることは無い。グランドマスターよ。他の世界と変わらぬ、こうなる運命だったのだ」
 グランドマスター、その言葉に立ち上がり、
マスター「……1つだけ訂正しておきましょう。闇皇帝ダート。運命などというものは、存在しないと」
 右手首につけた腕輪を起動すると、ハッとするテルとエリ。
 マスターはそれに微笑み一瞥して、ダートに向かって走る。
 彼の体が光を放ち、ダートと周囲を巻き込んで爆発。
 テルとエリは、その爆風に吹き飛ばされる。

〇地上・ビルの屋上(夜)
テル「ぐあっ!」
エリ「うっ!」
 吹き飛ばされ地面を転がるテルとエリ。
 起き上がると、そこは静かなビルの屋上。
 2人が空を見上げると、紫のオーロラが輝いている。
エリ「(オーロラを指差し)見て!」
 オーロラの奥に色を失った世界が見える。
テル「エレメンティアが……」
エリ「でも、あいつらは倒せたんじゃ……」
テル「(空を見上げたまま)……いや、マスターが俺達をここに送り込んだのだとしたら、次の標的は……」

〇公園(夜)
 紫に光る空から腕輪が落下し、地面に突き刺さる。
      × × ×(時間経過)
 腕輪を拾い上げる星野大(マサル)。犬用のキャリーケースを抱えている。
マサル「(腕輪を見つめ)何だこれ?」
 茂みから、首輪のついた犬が出てくる。
マサル「あ!待て!」
 腕輪を仕舞い、犬を追いかけるマサル。

次の日

〇ある家の玄関(日替わり・朝)
 マサル、犬の入ったケースを夫人に渡す。
夫人「(受け取りながら)チョコちゃ~ん!ありがとね~、また逃げ出しちゃって」
マサル「困ったら何度でも言ってくださいよ。仕事なんで!(ケースの犬に目線を合わせ)もう逃げるんじゃねえぞ?」

〇家の前(朝)
  家の前の近くには、商店街が見える。
マサル「(一礼)またのご利用、ご贔屓に!」
 マサルが家を背にすると逢坂優希(ユキ)が現れ、腕輪を手渡される。
マサル「ユキ、迎えに来てくれたのか?」
ユキ「まあ、半分そんな感じ。(腕輪を見つめ)あとそれ、分解してみようと思ったけど、どうやっても出来なかった」
マサル「マジで?」
ユキ「(あくび)色々試したけど、何なのか全っ然分かんない。だからあんたに返す」
 不審がってブレスを眺めるマサル。
 スマホの着信音が鳴り、応答するユキ。
ユキ「はい。……あ、おっちゃん?」

〇なんでも屋「ほしの」事務所・所長室(朝)
 電話の主は、事務所所長、星野政五郎。
政五郎「おっちゃんじゃない。せめてお・じ・さん、だ」
ユキ『おっちゃんはおっちゃんでしょ。それより、どうしたの?急に電話なんか』
政五郎「……ああ、ちょっと緊急の依頼が舞い込んできてな。マサルは?どうしてる?」

〇家の前(朝)
ユキ「マサルは……」
 ユキ、商店街の方に目を向けると、いつの間にかマサルが迷子の子供の世話をしている。
マサル「お客さんの中に、お母さんはいませんかー⁉」
ユキ「(呆れ気味に)……いつも通り、かな」
政五郎『(同じく呆れ気味な声で)……そうか』

〇道路(朝)
 マサルとユキの乗った車が走っている。
ユキ「まったく、お人よしもいいところよね」
マサル「だって放っとけないじゃん。それより、緊急の仕事って?」
ユキ「調査の依頼だって。昨日のオーロラの」
マサル「ああ、あれか。何かあったのか?」
ユキ「あれを見てから、変な現象が起こってる人がいるんだって。具合が悪くなって病院に駆け込んだとか、変な顔が見えたとか」
マサル「(理解できなさそうに)顔?」
ユキ「それで、そうなった人は蔵元駅の近くに多いみたいだから、他にも影響があった人がいないか調べてくれって。物好きな知り合いの大学教授からでも頼まれたんでしょ」

〇駅前・近くに住宅地(昼)
 車を降り、聞き込みをするマサルとユキ。

〇駅・改札前(昼)
 ユキ、タブレットで調査報告を送信する。
 マサルはメモを片手に、ユキの傍に立つ。
ユキ「結局、あんまり大した話は出なかったね」
マサル「でも、実際に顔っぽいものを見たって人はそれなりにいたよな」
ユキ「(タブレットを仕舞い)そういえば、あんたは何も無かったの?ネコ探しの最中だったでしょ?」
マサル「いや?何も無かったけど……」
 昨日の出来事を思い出しながら、腕輪を取り出すマサル。
マサル「そういえばこれを拾ったの、その時間帯だったかも」
 突然、周りの人の騒ぐ声が聞こえ出す。
マサル「……なんだ?」
 人々が空を見上げているので見てみると、前日の夜と同じオーロラが。
ユキ「あれって……」
 オーロラから黒く光る塊が飛来し、そしてそれが改札前に落ちる。
マサル「ユキ!」
 咄嗟にユキを庇い伏せるマサル。

 顔を上げると、煙の中から猿怪人・タイセイと、戦闘員・ラスカの一団が現れる。
タイセイ「この世界、悪くなさそうだな」
マサル「なんだ、あいつら……」
タイセイ「(ラスカに向けて)やれ」
 タイセイの一言で、人々を襲い始めるラスカたち。苦しむ人々の声が建物内に響き渡る。
 マサルはユキを助け起こし、ラスカの攻撃を防いで、
マサル「ユキ、逃げろ!」
 そう言うマサルの視線の先で、タイセイが手に持った棒を近くの百貨店に向けると、棒の先が青く光り出す。

〇百貨店・1階
 買い物をしている客が違和感を覚え下を見ると、床からなぜか水が湧き始める。
 水はあっという間に全身が浸かる高さまで達し、フロアの人間達が苦しみ始める。 

〇駅・改札前
 遠くから、デパートの全ての階が同じように浸水しているのが見え、呻き声と共に黒いオーラが建物から漏れる。
 タイセイはそれを瓢箪に集め、悦に入る。
タイセイ「(笑い交じりに)いいぞ、もっと苦しんで死んでいけ……!」
 その様子を見てマサル、憤り殴りかかる
マサル「やめろー!」
 しかし受け流され、頭を掴まれる。
タイセイ「なんだ、お前?」
 タイセイがマサルの頭を掴んだ手に力を籠める。

マサル「うっ!」

 マサルの目が見開かれ、彼の記憶がフラッシュバックする。


〇回想・とある民家(昼)
 半壊した家の前に、幼いマサルが息を切らしてやってくる。

 周りの家では火の手が上がり、視界の奥では山の土砂が崩れているが見えている。

 家と反対方向を向くと、津波が迫っている。

〇回想・墓地(昼)

 星野家の墓の前で拝むマサル。

 隣ではマサルの姉・星野めぐみのも同じように拝んでいる。

〇回想・閑静な道路(夜)

 暴走した車が成長しためぐみの前に現れる。

 振り返りめぐみに駆け寄ろうとするマサル。

マサル「めぐ姉ー!」

 ドン、と鈍い音。
〇回想・病室(昼)

 部屋には灯りが点いていない。
 病床で起きているが、虚ろな顔をして俯いているめぐみ。
 それを悲しげに見つめるマサル。

〇駅・改札前(昼)

タイセイ、フラッシュバックされたマサルの記憶を読み取り、思わず笑みがこぼれる。
タイセイ「なるほど……」
 そこに駆けつけるテルとエリ。
 辺りを見回した後、タイセイを睨む。
エリ「あいつら……!」
テル「ここで叩くぞ……!」
 剣を手に、ラスカを蹴散らしていく2人。
タイセイ「(マサルから手を放し)ほう、あいつらエレメンティアの戦士か……!」
 テル、ラスカの相手をエリに任せタイセイに斬りかかるが、タイセイは水の力で地面に潜って躱し、返り討ちにする。
テル「ぐあっ!」
タイセイ「脆いなぁ、人間というのは。だがおかげで、もっと沈めがいのある場所がみつかった」
テル「なんだと……?」
 倒れていたマサルの指が動く。
タイセイ「それじゃあ行くとするか……ん?」
 タイセイが後ろを振り返ると、マサルが腰にしがみついている。
マサル「あそこには、絶対に行かせない!」
 振り払われ、殴り倒されるマサル。すぐさま立ち直り殴りかかるも鳩尾を棒で叩かれ、今度は胸倉を掴まれる。
タイセイ「しつこい奴だな、いい加減諦めろ」
 手を放され、尻餅をつくマサル。
マサル「ぐっ……!」
タイセイ「どんな時代も弱い奴から滅びる。そういう運命だ……!」
 棒を振り下ろすタイセイ。テルとエリが慌てるが、マサルはそれを受け止める。
 ポケットに入れていた腕輪が赤く光る。
マサル「運命なんて、知るかぁ!」
 拳が赤く燃え、繰り出されたパンチでタイセイが吹き飛ばされる。
タイセイ「ぐああああああ!」
 炎が消えた拳を見つめるマサルの手首に、腕輪が意思を持ったように巻き付く。
テル「あれは……」
エリ「なんで……⁉」
 マサルが困惑していると、腕輪から精霊ブラムの声がする。
ブラム『ようやく火が点いた!俺の出番か!』
マサル「お前、誰だ⁉」
ブラム『俺は俺だ!それでお前は?』
マサル「えっと……、星野、大」
ブラム『よぉし、マサル、今細かいことは抜きだ。あいつらは放っておけばどこまでも人を傷付ける。だが俺とお前が力を合わせれば、あいつらを倒せる!』
マサル「倒せるって、さっきみたいに?」
ブラム『そうだ。一緒に戦ってくれ!』
 マサル、目の前の敵と苦しむ人々を見て、
マサル「訳分かんないけど、取りあえず分かった!」

 腕輪に目を向けるマサル。しかし……

マサル「……で、どうしたらいいんだ?」

ブラム『とりあえず、腕輪の石を全部動かせ!エレメンティアの力で、お前は「結晶」できる!』

マサル「結晶……?」
 マサルが腕輪についた4つの石を右から左へスライドさせると、腕輪から光が放たれ、彼の体を包み込む。

 光はマサルの体を変質させ、白い姿の戦士、エレメンター・グランドへと「結晶」させる。
タイセイ「(声を震わせ)その姿は……⁉」
ラスカ「識別名『エレメンター・グランド』」
 突然のことにグランド(マサル)も驚く。
グランド「なんだよこれ⁉コスプレ⁉」
ブラム『今は目の前のことに集中してくれ。あいつらを倒す姿をイメージするんだ。その体はお前が思い描いた通りに動く』
グランド「イメージ……」
 立ち尽くすグランドをラスカ達が襲う。

〇駅前・広場
 戦いの場を移し敵と戦うグランド。
グランド「はあっ!」
 軽い身のこなしで攻撃を躱してラスカ達を一蹴したことで、自らの強さに戸惑う。
グランド「(その場で軽くジャンプしながら)すごい、体がバネみたい……!」
 グランドの前に現れるタイセイ。手に持った棒を向け、
タイセイ「グランドマスターの力、試させてもらうぜ!」
グランド「うおおおおおお!」
 攻撃するグランドだが、水の力で地中に潜るタイセイにパンチは当たらず、伸びる棒の一撃を見舞われ地に伏せる。
グランド「くっ……!」
ブラム『あいつは他の敵とは違う。俺の力を使え!』
グランド「(起き上がり)どうやって⁉」
ブラム『右端の石だ!そいつをもう一度動かせ!』

 言われるがまま、右端の赤く光る石を今度は左へ動かすグランド。

 すると石から出た炎が彼の体を包み込み、炎の戦士、グランド・ブラムへと姿を変える。
グランド「また変わった……」
 両手に炎が宿り、それが2本のトンファーに変わる。
タイセイ「姿が変わっても同じことだ!」
 再びぶつかり合うグランドとタイセイだが、グランドは炎のトンファーを駆使して目にも留まらぬ早業でタイセイの攻撃をいなし、的確に打撃を 

 加えていく。
タイセイ「ぐっ⁉こいつ……!」
 再び地面に潜るタイセイ。
 棒を伸ばし地面から攻撃を仕掛けるが、グランドは全て受け止めると、炎を纏ったトンファーを叩きつける。
 熱が地面を伝わり、その熱さに耐え切れず飛び出すタイセイ。
タイセイ「キーッ⁉」
 尻に点いた火を熱がっているタイセイに、グランドはすかさず力強いアッパーを加える。

グランド「おりゃぁっ!」

タイセイ「グァァッ⁉」

 空中に打ち上げられるタイセイ。
ブラム『今だ!最後の一撃を決めろ!』
 促されるまま、トンファーを連結するグランド。
 2本のトンファーが、1本の槍に合体変形する。
 槍を構えると、穂先に炎のエネルギーが溜まる
グランド「炎投・煌之月(えんとう、きらめきのつき)!」
 投げられた炎の槍が、タイセイの胸のコアに的中。
 コアからエネルギーが漏れ、そのまま空中で大爆発する。
タイセイ「ギ、ギエヤァァァァァ!」

 爆炎の中から青い光の球が現れ、腕輪に吸い寄せられる。

 全ての石を右側へ戻すとグランドの変身が解け、立ち尽くすマサル。右から2番目の青い石が光を放つが、それには気付かない。
 ユキ、マサルのもとへ駆け寄って来る。
ユキ「マサル!」
マサル「やった……俺、倒せた……」
 マサル、疲れからそのまま気を失って倒れる。

〇事務所・寝室(夕)
 マサルが目を覚ますと、そこはベッドの上。

 横に目を向けると、ユキが椅子に座っている。
ユキ「マサル⁉よかった……!」
マサル「(起き上がり)夢……?」
ブラム『やっと起きたか』

 突然の声にマサルが下を向くと、左手首に喋る腕輪が巻き付いている。
マサル「(眠気が覚め)……うわ!」
ブラム『なんだ、まだ驚いてんのか……』
 ドアを開け、テルとエリが入ってくる。

 見知らぬ来訪者に戸惑いを表情に隠せないマサル。
マサル「ユキ。この人達、誰?」
テル「その腕輪の持ち主を知っている者だ」
マサル「持ち主?」
テル「その男の名は、グランドマスター」
マサル「誰だよそれ?あんた達も、あの悪い奴らも、何なんだ?」
ブラム『俺達は、別の世界から来た』
マサル「……え?」
ブラム『お前達の住むこの世界の外には、別の世界がある。その1つが俺達の世界、エレメンティア。人間達は俺達精霊の力を借りて、元素の力を操り様々な術を使って暮らしていた』
マサル「(おそるおそる)それで、どうしてこの世界に来たんだ?」
ブラム『……俺達の世界は、別の世界を襲い滅ぼす悪の勢力、闇黒軍に攻め込まれ……壊滅状態に陥った』

〇闇黒軍・アジト
 闇皇帝・ダートの巨大な顔が映る。
ダート「現れたか、グランドマスターを継ぐ者が」
 ダートの傍に、黒務執政官クインジャドウと、暗黒騎士ヴァリガナイトが並び立つ。
   

     ◇第一話    終◇