どうも、ジーンズ密売人です。
今年に入ってから新しい出会いや刺激がたくさんあって、今まで燻っていたのが燃え出したというか、モチベーションが上がってます。
一番嬉しい出来事はこの3年ほどある意味ストップしていた加工デニムの制作を再始動できるという兆しが見えたことでしょうか。
デニムの加工にはかなり思い入れがあります。
これまでリジッドデニムに対してとことんこだわりを追求してきたのも、いつかデニムの加工を再開するためといっても過言ではありません。
いくら加工が良くとも、ベースとなるボディーの縫製が悪ければ意味がないと考えているからです。
モノ作りはとても難しいもので、縫製や加工なんかは細かいニュアンスというか、表現を理解してくれる職人さんでないと、なかなか理想のイメージに近付けることができません。
加工といってもゴリゴリのヴィンテージだけではなく、時には上品でエレガントなユーズド感まで、デニム加工も追求すると奥が深いもの。
百聞は一見に如かず、百見は一験(体験)に如かず。
これは自分が常に意識している言葉ですが、いくら噂や評判を聞いても、実際に見てみた方が理解が深まる。そしていくら穴があくほどに見てみるよりも、実際に自分で触れてみたりと体験することでより理解が深まる。ということです。
特にモノ作りについては自分で経験してみるということは何よりも大切だと感じています。
以前に、僕は間違いなく日本で一番の技術者であろうという天才加工職人と一緒に、約7年間加工デニムを作ってきました。
業界では凄い凄い、と噂は聞いてはいましたが、実際に彼が加工をしている現場を見た時は想像を絶する技術の高さに衝撃を受けたことを記憶しています。
見ていると次第に簡単に思えてくるものの、実際に自分で加工なんかもやってみるとさらに「とんでもないな」って感じるわけです。
縫製も然りですが、技術というのは体得するのに長い年月と経験を必要とするわけで、だからこそ職人、クラフトマンという言葉があるのでしょう。
しかし悲しいかな、そうした職人と呼ばれる人は正当に技術を評価されることは少ない。
天才といわれた職人さんは、まだ40歳という若さでこの業界を去りました。
若くして業界を去った一人の天才職人...
彼が残した作品を基に、その感性と技術を継承していくのは、自分にしかできないことだと考えています。(マジで)
そこから自身でも納得のいく加工を探し求めて3年...
先日届いた新しいサンプルの出来映えを見て、「これならいけるかも」と希望を持つことができました。
まだまだ100点というわけにはいきませんが、ここからもっと現場とイメージを共有して、CONTRABANDのデニム加工を追求していきたいと思います。
そしてこのタイミングで周囲から面白い話をたくさんいただいています。
なんか、人生って不思議なものですね。
Let's roll
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