杉下 右京
「相棒」は私の好きなテレビ番組の一つです。
明日から「相棒 - 劇場版3」が公開されるということで、かってにPRさせていただきます。
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杉下右京。
警視庁特命係係長。
東京大学法学部を卒業後に渡英、帰国後キャリアとして警察庁に入庁。20代後半の3年間のスコットランドヤードの研修を経て、警視庁刑事部捜査二課に出向して活躍していたが、ある重大な事件をきっかけに窓際部署の特命係に追いやられてしまう。シーズン1終了時に一旦警察庁に戻り、警視庁警察学校の教官に異動するが、休職してロンドンへ渡る。シーズン2で特命係復活に伴い復帰し、シーズン3では免職されかかったが、これも免れている。
性格は極めて冷静で理性的。荒っぽい口調で話す場面があるものの、誰に対しても慇懃に接し、思ったことをずばりと言ってしまうこともしばしば。周囲を振り回すマイペースな変わり者で、余程のことがない限り動じることはない。
観察力、洞察力、記憶力に優れ、分析能力や推理力も非常に高く、時には誰も疑問に思わないような些細なことを足掛かりにして捜査を開始する。出世、手柄には全く興味を示さず、あくまで事件の真実を明らかにすることに重きを置く。
「人は犯した罪を法で裁かれなければいけない」を信条に、個人的感情よりも警察官としての矜持を貫く強い信念と正義感の持ち主で、組織的・政治的利害や事情に関係なく一片の妥協もなしに真実を追求する姿勢から、不祥事を公にしたくない上層部と対立し圧力がかかることもしばしば。
人命が失われる事態を嫌うため、拳銃は決して携帯せず、警察官の義務である射撃訓練すらしないほど嫌っている。
(この部分が、特に去年ブログに書いた「ガンジー」との共通点に我ながらビックリ!)
ここまで書けば、彼のプロファイルも判断できるでしょう。
そう、アキュムレーターです。
実は、今日書きたいのは杉下右京のプロファイリングだけではありません。
俳優と演じる人物の関係であり、人気ドラマのつくり方です。
杉下右京演じる水谷豊。
実は、彼もアキュムレーター。
彼自身にも杉下右京と共通の特徴が複数あります。
例えば.....
● 誰に対しても慇懃に接する
(今でも奥さんの伊藤蘭を呼ぶ時に「欄さん」と呼んでいたりする)
●カメラ目線のメッセージが本当に苦手
(実は今日も「相棒 - 劇場版3」の告知において、ハーハー言いながら頑張っていました。頑張れ~)
想像するに、同じプロファイルの人物を演じるのは、きっととっても楽で、楽しくて、自然な演技になり、疲れなく、結果となりやすいでしょう。
そのエネルギーを元々持っているのですからね。
それが「あたり役」ということです!
ということで、
「相棒」の成功には、下記の2つの大きな要因があったのです。
1 杉下右京のリアルな人物設定
ウェルスダイナミクスを知っていたんですか?くらい、アキュムレーターそのものの役設定ですよね。ま、優秀なライターは、それを経験から知っているのです。
中には、「分析力」があり、「外交的」などという非現実的な役が出てくるドラマもありますもんね。
2 水谷豊という杉下右京と同じプロファイルの俳優をキャスティング
この要素は、ドラマが長期化するにつれて重要になってきます。なぜなら、主役が演じていて疲れないんですからね。
ということで、ドラマ制作に関わるプロフェッショナルな人たち、是非参考にしてください!(笑)