====================================================================
●運を味方に付ける
====================================================================

よく「運も実力のうち」なんて言いますよね。

ウェルスダイナミクスの創始者、ロジャー・ハミルトンもLUCK(運)が大切だと言います。

ただし、彼が言うLUCKとは以下の頭文字を取ったものです。


Location(場所)
Understanding(理解)
Connection(人脈/人間関係)
Knowledge(知識)


どういう意味でしょうか?

サッカープレイヤーのメッシがなぜあれほどまでにゴールを決められるか考えてみましょう。
確かに彼には卓越した技術があるでしょう。
しかし、相手は11人。
いくら天才でも1人では勝てないでしょう。

彼とてチームの一員として戦っています。



彼がゴールを決められるのは、彼の卓越した身体能力以外にも次のポイントがあるからです。

1)適切なポジションにいる
たまたまこぼれ球が彼の足下に来続けた結果、得点王になるのでしょうか?
それはあり得ないでしょう。
必要な時に必要な場所にいるのです。
もしくは、そんな場所を自らつくり出しているのです。

2)自分が何をすべきかを理解している
たまたま足下にボールがきても、ゴールを決めない人もいます。
その人は、サッカーがゴールを奪い合うゲームだという事を理解していないのです。
その場所で、自分が何をすべきか、どういった役割に徹するべきかを理解しているのです。

3)人間関係を築いている
自分が何をすべきかも理解しており、適切な場所にいてもボールが来ない人もいます。
「そいつにボールをパスしてもシュートをミスるだろう!だったら俺が持ち込んでシュートするぜ!」
と思われている場合には、ボールは回ってきません。
ボールをパスしてもらうには、実績や信頼に基づく人間関係が必要となるのです。

4)正しい知識を持っている
ボールの蹴り方、相手ディフェンスの特徴、オフサイドルール、、、正しい知識が無ければ全てが無駄になりかねません。
ただし、知識も頭で知っているだけでは役に立ちません。
身体が知っていて、直感的に働いて本物の知識と言えます。

これをあなたのビジネスに当てはめた場合、どうなるでしょうか?

あなたが得点王になれない理由が見えてきましたか?

運を味方に付けて行きましょう。



====================================================================
●真の成功とは
====================================================================

コーチをやっていると「成功」ってなんですか?という話題に良くなります。
昨日もある会社の社長に聞かれました。
そんな時には、毎回、アンソニー・ロビンズの言葉を使ってお返事します。

「成功とは、人がもっともっとを追求する過程の事である。」


では次に湧いてくる疑問が「もっともっと何を目指すの?」もしくは「上って何よ?」って事だと思います。

人によっては年収の数字が増えることが上なのかも知れません。
会社の売り上げや規模が大きくなることが上かも知れません。
別の人に取っては、魂の成長が上なのかも知れません。
また別の人に取っては、貢献出来ている量が多い人生が上の人生なのかも知れません。

多分、どれも正解であり、また不正解なのかも知れません。

人間の成長を考える上で、とても深い言葉があります。



 「稽古とは一より習い十を知り十よりかへるもとのその一」




わび茶(草庵の茶)の完成者として知られる千利休の言葉ですね。
ご存知の方も多いでしょう。

十を知った上で一を見るとまた違った世界が待っているよ。
いつまでも終わりは無く、常に深めて行けるんだよ。
と言った雰囲気だと思います。
本人に確認をとった訳ではありませんが。

なお、先ほど例として示した4つは、いずれもゴールが設定出来ます。
例えば年収いくらとか、悟りを開くとか。

千利休はそうではないと言っているのです。
また、アンソニー・ロビンズも同じような事を言っています。



「凡人は終わりを求める。達人は常に始まりを求める。」



常に初心忘るべからずで、何度も基本に立ち返りながら自分を深めて行きたいと感じます。



====================================================================
●ルービックキューブから学んだ事
====================================================================

てな、荘厳な話を語った後に非常に言いにくいのですが、最近、ルービックキューブにハマっています。

僕は2010年中にやりたい事がいくつかある中で、なぜか「ルービックキューブを2分以内に6面完成させる」
というものが含まれます。自分でも意味不明です。

世界の強者どもは平均9秒台で6面揃うようです。
公式の世界記録は7.08秒です。
もやは人間業とは思えません。
カメラマンが興奮しすぎたのか、世界記録誕生時のまったく写りが悪いビデオがありますね。

固定カメラでちゃんと撮ってよ!
なんて文句を言ってはいけません。

スゴいですね。
ちなみに、僕は今年に入ってからキューブのイロハを学び、3分あれば6面揃うところまで来ました。

昔は6面揃えばスゴいと思っていたのに、考えてみればもの凄い進化です。(ある意味)

で、この辺まで来るといろんな事に気づきます。

キューブを早く完成させるには「運(LUCK)」が重要なんだなと。

世界記録は別世界として、1分以内に完成出来る人と僕とでは完全に異なる部分が多いです。
早い人と僕とでは3つの事が決定的に違うようです。

1)キューブを回すスピード
2)覚えている回し方(手順)の数
3)次を予測するビジョン

1)は見るからにスピードが違いますね。これは練習あるのみでしょう。
ただし、キューブを回す指使いなどは、決まったものも多く、それらは「知っているかいなか(知識)」がものをいいます。
結局はこれも一種のknowledgeですね。

2)スピードキューブの使い手等は数十から百以上の手順を覚えているようです。
私はせいぜい十数個。圧倒的に知識の量に差がありますね。
勿論、早い人は頭ではなく「指が覚えている」そうです。

3)そして一番圧倒的に違うなと感じるのが、LocationとUnderstandingに関する部分です。
どこにどのキューブがあるのか(Location)を把握した上で最適な戦略を導くだけの深い理解(Understanding)があるようです。
超早い人は、全てのキューブの動きがあらかじめ分かっているようですね。
目隠しで6面揃えられる人もいますね。
キューブの動きを熟知しているということですね。
その上で、最初の一手をどうするかを判断する力があるのですね。

ここに氣づくと、今の僕にとっては、実は一番難しいのは、最初の一面を揃える場面だということが理解出来ます。
昔は「一面なら揃えられるけどね~。」なんて言ってました。

まさに「もとのその一」に帰った瞬間です。

なぜなら最初の一面は自由度が大きいのです。
後の方にいくと自由度は低く、決められた手をいかにスピーディーに回せるかが勝負です。
最初の一面は最も自由度が高いが故に、どの面から揃えるか、どのキューブから動かすかは、後々の手数に大きく変化を及ぼします。

パッと見て、ここからやれば早そうだなと「運良く」氣づく時もあります。
この「運が良い」状態をいかに増やして行くかがポイントでしょう。

これって、ビジネスは勿論、人生のいかなる場面でも同じではないでしょうか?

あなたは運がいいですか?