久しぶりの記事になります。自分は人狼を知ってから4年以上、対面人狼を始めてからは約3年になりますが、人狼はまだまだ分からないことが多いです。特に、対面人狼だとアルティメット人狼やそれに準じたレギュレーションを採用したがる主催者があまりにも多いので、アルティメット式レギュレーション対策のサイトをいくつか参照してみると、基本的に人外は潜伏した方が良いという記事が大半でした。早い話が占い師を確定させて連噛みするのが最強なので、わざわざ人外が騙りに出る必要はないという理屈です。最初の議論で人外全潜伏の1-1進行になった場合、2人分の占い結果と2人の役職COの4人の色が明確になり、残り9名で殴り合いをするという形になります。中盤以降はグレーの殴り合い勝負になるので、人外に実力者が1人でもいれば人外全潜伏は相当優位になるでしょう。ただ、最初の議論で占い師は潜伏し、2回目以降の議論でCOした場合はグレーが狭くなるので、人外全潜伏の優位さはなくなっていき、逆に白圧迫のリスクを抱えることになります。結論としては以下のように考えていますが、これが実際に正しいのかどうかはまだわかりません。

 

・最初の議論で占い師が出てきたら人外全潜伏が優位

・2回目以降の議論で占い師が出てきたら占い騙りを出した方がいい

色々な場所で人狼をプレイしていると、いわゆるガチ勢とエンジョイ勢の対立というのを時々見ます。ガチ勢は徹底的に勝利だけを求め、自分が納得出来ないプレイに対しては誹謗中傷も辞さないようなプレイヤーのことです。一方、エンジョイ勢は楽しさを第一に求め、非効率なプレイを平気で行うプレイヤーのことです。ガチ勢とエンジョイ勢では人狼に求めるものが最初から異なるので、そのままでは当然ながらその溝は埋まりません。人狼イベントを開催する際に村のコンセプトで住み分けるのが理想ですが、参加者が十分に集まらなくて住み分けが難しいことも少なくありません。また、人狼プレイヤー同士がいがみ合うのは人狼を衰退させる一つの要素にもなりえますので、お互いの歩み寄りも必要ではないかと思います。

 

ガチ勢に対する提言

・他人は自分の思い通りに動かないものと認識しよう

・他人を動かしたいなら優しい言葉で説得して納得させよう

・いくら正論でも言い方が悪ければ聞き入れてくれないのが他人である

・これらを理解して動けるのが本当に強いプレイヤーである

 

エンジョイ勢に対する提言

・自分なりの勝利すら目指さないゲームなんて楽しくないよ

・人狼というゲームの理解を少しでも深めるようにしよう

・セオリーは初心者が失敗しないマニュアルでもあるのを理解しよう

・基本がなってないのは基本に忠実な初心者以下である

 

自分はエンジョイ勢寄りのプレイヤーだと認識していますが、自分なりに勝利は目指していますし、初心者の方にはセオリー通りの進行を提案して、ちゃんとしたゲームになるようには心がけています。これらの提言は人狼に限らず、他の一般的な事象にも当てはまるのではないでしょうか。あと、人狼イベント主催者は「未経験者歓迎」を謳うなら、未経験者には人狼のルールだけでなく基本的なセオリーもきっちり教えてあげてください。そうしないと、彼らが他の人狼会に参加した際に批判を受けて人狼に対して悪い印象を持ってしまいます。

妖術師村を何度か回してみると、アルティメットっぽいという意見を耳にします。以前の記事にもありますが、妖術師村は妖術師という特殊役職を導入するためにレギュレーションを調整した結果ですので、アルティメット人狼を意識したものではありません。図らずも、騎士(狩人)の連続護衛不可というレギュレーションがアルティメットっぽくなった要因だと思います。ただ、妖術師村はアルティメット式より情報が出やすい構造ですので、動きの大きい村にしたい場合はアルティメット式より妖術師村の方をお勧めします。バンダイの人狼カードをお持ちでない方は、狂人のカードを妖術師に置き換えればいいでしょう。

人狼経験者であれば、アルティメット人狼というのは一度は耳にしたことあると思います。アルティメット人狼自体については各自で検索して頂くとして、アルティメット式は特殊村の中では14D猫を上回る定番レギュレーションにもなっており、対面人狼や人狼ジャッジメントでもよく行われています。まず、アルティメット式の配役です。

村人6、占い師、霊能者、狩人、人狼3、狂人

配役を見ただけでは、これのどこが特殊村なのかと疑問を持ったと思います。配役自体は至って普通で、特殊役職どころか第3陣営すらいません。では、何が特殊なのかと言いますと、採用されているレギュレーションです。アルティメット式と呼ばれる主なレギュレーションは以下の通りです。

・初日占いは白通知
・狩人の連続護衛不可
・自由投票

同数処理の方法や村騙りの可否等のレギュレーションについては、本場のアルティメット人狼と異なっても、上記を満たしていればアルティメット式として認められるようです。アルティメット式の最大の特徴は、やはり狩人の連続護衛不可でしょう。このレギュレーションにより初日FOが安易に出来ず、初日白通知のために黒特攻で村人陣営を巻き込むことも出来ません。そのため、何もしないと情報がないまま全員のグレランをしなければならず、処刑対象者を絞り込むための「作戦」と呼ばれるミニゲームが行われたりします。おそらく、セオリー進行による舞台のマンネリ化を防ぐために、このようなレギュレーションを採用したのでしょう。セオリーがないというのは、プレイの自由度が高くなる一方で難易度も高くなり、初心者には厳しいレギュレーションかもしれません。アルティメット式をよくプレイする方のブログを見てみますと、最初に霊能者を出させ、複数なら霊ロラで、単独なら霊能者に進行を取らせる方法がいいとの記事がありました。「作戦」の中には起点となる人が必要なのも多いので、進行役を出すこの方法はかなり有用かと思います。霊能者が連続襲撃されたら3回目の議論の前に死んでしまうのではないかという意見もありますが、霊能者は占い師ほど重要ではありませんので、霊能者の能力には期待せず進行役に徹するという考えです。もし、最初の議論で何の提案もないまま行き詰まるようであれば、霊能者を出して2~3名を指定してもらう提案をするのもいいでしょう。

自分が所持している人狼カードセットは人狼HOUSEの基本カードセットとバンダイの「人狼~嘘つきは誰だ?~カードバトル」の2種類です。人狼HOUSEの基本カードセットは特殊役職が少なく、特殊役職の中では比較的有名なハンターとワンナイト人狼用の怪盗だけなので、ここではバンダイのカードセットに含まれる妖術師を採用したときの試行錯誤について説明します。ちなみに、妖術師という名の役職はいくつかの鯖やカードセットにもありますが、それぞれ能力が少しずつ異なるので、あくまでバンダイのカードセットの妖術師に限定します。その妖術師の能力は以下の通りとなります。

 

名称:妖術師(ようじゅつし)

陣営:人狼

占い及び霊能結果:白

能力:夜時間に誰か1名を指名し、その人物の役職を知ることが出来ます
   占い師に占われると呪殺されますが、占い師と同様に狐憑き(妖狐)を呪殺出来ます
   人狼とお互いが味方であることを知っていますが、一緒に作戦会議は出来ません

 

文面で見る限りでは能力が強化された裏切り者(狂人)という印象がありましたので、最初のテストプレイは裏切り者(狂人)を単純に妖術師に置き換えました。その結果、2日目夜は対抗を占い、騎士(狩人)は真と思われる占い師を護衛し、人狼は真占い師を襲撃するというセオリーが生まれ、GJが出れば市民(村人)陣営のワンサイドゲーム、護衛に失敗すれば占いの情報がないままゲームを進めるという残念な展開になってしまいました。その対策として、人狼陣営は人狼が占い師を騙り、妖術師は潜伏してPPを狙うというセオリーに変わりましたが、これでは妖術師の能力が殆ど生かされず、普通の裏切り者(狂人)の方が遥かにマシというものでした。その時、テストプレイの参加者の中から騎士(狩人)の連続護衛不可レギュレーションの提案があり、全員人狼経験者だからと提案を採用してみたら、妖術師に潜伏している占い師や騎士(狩人)を人狼判定で表に引きずり出すという役目が生まれ、連続護衛不可のレギュレーションを生かして襲撃するという作戦が可能になり、普通村にはない展開が面白いという意見が出てきました。これはこれで良かったのですが、連続護衛不可のレギュレーションの弱点である最初の議論で黒が出ていないと情報がなく、進行役もいないから議論が進まないという問題の対策として、進行役として市民(村人)1人を屈強な船乗り(タフガイ)に置き換え、妖術師村という特殊村レギュレーションが誕生しました。

前回の記事にも関係しますが、人狼のセオリーは一定ではなく、レギュレーションや配役によって変わります。普通村とされる一般的な役職のみで構成される配役かつ狩人の連続護衛可のレギュレーションのセオリーはよく知られてます。普通村はセオリーに従えば初心者でも状況が理解しやすく、考えるべきことが少ないのがメリットです。一方、特殊村とされる特殊なレギュレーションやマイナーな役職が採用されると、人狼経験者でも殆どはセオリーを知らないか存在しないので手探りのプレイになり、その自由度の高さが普通村に飽きた時の気分転換になるのがメリットです。その代わり、その自由度の高さゆえに状況が理解しづらく、考えるべきことが多くなるので、初心者にとっては理解が追い付かなくなるのがデメリットです。普通村と特殊村の好き嫌いはあるかもしれませんが、初心者がいる又はシンプルで分かりやすい人狼がやりたいなら普通村、全員経験者で自由度の高い人狼がやりたいなら特殊村と使い分けるのがいいと思います。人狼のカードセットの中には特殊役職のカードも入ってることがあるので、特殊村をやりたいなら特殊役職の村の中での役割を考えながら配役に採用して経験者を集めてテストプレイしてみましょう。今まで使わなかった役職カードの使い道が広がり、その人の村の特色として売りになるかもしれません。

オンライン人狼では参加前にルールは当然のこと、基本的なセオリーを事前に理解するのは常識とされています。オンライン上でルールやセオリーを説明するには手間も時間もかかり、これらを知っている人には無駄な時間になるので、参加前に理解を済ませるべき意識があるからです。一方、対面人狼では経験者限定と言わない限り、初心者の方がルールやセオリーを完全に理解してなくても問題になることはあまりありません。ルールはオンライン上で説明するよりは手短に終わりますし、セオリーはプレイしながら解説すればいいからです。自分も初心者と同村するときは進行を説明しながらセオリーに導くことはよくやります。これは初心者に「何をしていいのかわからない」状態を解消し、経験者の中に入っても遜色なくプレイ出来るようにしてもらいたいからです。しかし、ある人狼イベントに参加した際、この説明を初心者の発言を遮って妨害していると指摘され、議論するゲームにも関わらず「喋るな」とまで言われてしまいました。しかも、人狼の世界では有名な方からなので、色々と考えさせられました。みなさんは人狼初心者には事前にセオリーを教えるべきだと思いますか?それとも、セオリーは教えずに自由にやらせるべきだと思いますか?

オンライン人狼と対面人狼の両方を経験すると、同じレギュレーションでも違いがあるのがわかります。オンライン人狼は基本的に文字の情報しかありませんが、対面人狼は発言内容以外に挙動等も情報として使えるのは想像出来るかと思います。一方、オンライン人狼は人狼や共有者が専用チャットルームでの会話が可能なので、海老沢やアーマーのような複雑な作戦が立てられますし、襲撃先をお互い納得するまで話し合うことも可能です。これを対面人狼で実現しようと思えば、大阪のバーにあるようなアイマスクとヘッドホンを使って人狼同士の夜会話を可能にする、プレイヤーの個室を用意する、個人用ホワイトボードで筆談してもらう等、設備や道具を人数分用意しなければならないので、個人開催の人狼ではなかなか難しいところがあります。これらの違いが影響しているのか、オンライン人狼中心の人は盤面のロジックを組み立ててから人狼を絞り込むプレイスタイル、対面人狼中心の人は盤面より全体から人狼を探し出すプレイスタイルが多いように感じます。

自分が人狼を知ったのは、オンラインゲーム上で人狼に出会った身内から人狼の楽しさを教えてもらったのがきっかけです。当時は人狼オンライン(ヤフー鯖)のサービスが始まったばかりで、自分も含めてその方に人狼を教えてもらった人は人狼オンラインに飛びつきました。当時初心者だった自分でも気軽にプレイ出来る居心地のいい鯖だったので何百戦とプレイしましたが、残念ながら2016年3月末にサービス終了となってしまいました。当時、人狼をプレイするのは人狼オンラインだけでしたが、対面人狼というのがあるのを耳にして検索すると、開催場所の大半が東京都内で、地方都市の広島は皆無という状況だったため、自分が主催をするしかないと初回人狼イベントを開催したのが2015年11月でした。きちんと告知出来なかったこともあったため、一応形にはなったものの、参加者はたったの5名だったという苦い思い出があります。一方、プレイヤー側では2016年2月に知人の代役で岡山のぬるまゆかいというサークルの人狼イベントが初参加で、人狼イベント開催の後なのは珍しいケースかもしれません。この後、広島や隣県の岡山や山口にも人狼会が誕生し、今は対面人狼をするのに困らない環境になりました。

ツイッターに書ききれない内容やリアルタイム性の必要性が低い内容はこちらのブログに記載します。参加した人狼会の個別の感想よりは、人狼に関する全体的な内容が中心になると思います。