では病人を診る。西洋医学では病気を診る。どちらが良い悪いではありません。考え方の違いなのでしょう。慢性疾患には東洋医学かな。
歯科口腔外科領域でも東洋医学の出番があります。舌痛症と顎関節症です。心因性に関連する症状には西洋医学、というか歯科医療は無力なのです。
舌痛症というのは本当にやっかいです。診療のガイドラインには抗うつ薬を投与するようにあります。私はツムラの漢方で奏効させたことが何例か経験済み。
心理情動因子に起因する舌の激しい痛み。但し舌に器質的な疾患がない病態。これが舌痛症の定義です。まさに漢方薬の出番だと私は考えています。
日本歯科東洋医学会という学術団体があります。歯科医が中心となり、歯科医療においての漢方薬投与を検証するのが主な活動です。学生時代にお世話になった教授が所属されていたゆえ、私も漢方には興味があるのです。
顎関節症と東洋医学については又改めて私の考えを書いてみます。決して従来の歯科医療を否定する気はありませんが、特殊な患者さんを診ると、歯科医療の限界を感じる事も時々あるなあ。